技術解説(キヤノンメディカルシステムズ)

2015年8月号

Women's Imaging 2015 最新技術[Breast Imaging]

2代目「Pe・ru・ru DIGITALシリーズ」〜ユーザー様の声にお応えし,より快適な使いやすさを実現〜

このたび,フラットパネルディテクタ(FPD)を新型に改め,より快適な使いやすさを実現した2代目「Pe・ru・ru DIGITAL」(図1)を発売しました。本稿では,2代目Pe・ru・ru DIGITALの改新点とその主な特長について紹介します。

図1 Pe・ru・ru DIGITAL

図1 Pe・ru・ru DIGITAL

 

●装置の立ち上がり時間を5分以下に短縮

FPDを改新することにより,温度管理特性を向上させ,装置の立ち上げ時間を3〜5分に短縮しました。これにより,検診車において検診会場に到着し速やかに検査を開始することができます。また,施設検診において停電などで万一予期せぬ装置の再起動が必要になった場合の待ち時間を短縮します。

●乳房の固定時間を約3割短縮

プレ照射式自動露出制御における画像収集サイクルを高速化し,X線照射スイッチを押してから撮影が完了するまでの時間を約3割短縮しました。これにより,撮影のために乳房が固定されている時間を短縮でき,受診者様の圧迫痛や不安感を軽減します。

●センターライン付きLED照射野ランプでポジショニング性を向上

照射野ランプをハロゲンランプからLEDランプに変更するとともに,ポジショニングの目印として撮影台にセンターラインの陰影を表示する機能を追加しました。これにより,鮮明に照射野やセンターラインを確認することができるようになり,ポジショニング性が向上します。

●白鍵盤型フットスイッチでフットワークを快適に

黒鍵盤型のフットスイッチから,白鍵盤型フットスイッチ(図2)に変更しました。これにより,足を持ち上げなくても,スイッチの端に指をかけるだけで操作(撮影台上下,圧迫板上下)することができ,非常に使いやすくなったとの評価をいただいています。

図2 a 旧フットスイッチ  b 新フットスイッチ

図2
a 旧フットスイッチ
b 新フットスイッチ

 

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東芝は,今後も,受診者にとっても,操作者にとっても快適なマンモグラフィ装置の開発と普及に努め,乳がん検診の受診率向上に貢献していく所存です。

 

●問い合わせ先
キヤノンメディカルシステムズ(株)
広報室
TEL 0287-26-5100
https://jp.medical.canon/

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