RSNA2008スペシャル

Shimadzu Medical Systems USA (島津製作所)
 

■デジタル化が進むX-ray市場で好調なポータブル装置

“THE POWER OF safire”をテーマに毎年safireシリーズを中心に展示を行っている島津製作所。今回は,“THE POWER OF safire…Evolving the Science of Imaging”をテーマに掲げ,デジタル対応を意識した展示構成となっている。

島津ブース
島津ブース

その中で,同社が最も力を入れて紹介していたのが,ポータブルのX線撮影装置「MobileDaRt Evolution」。今年9月に日本国内でもリリースされたこの製品は,19.3(W) × 18.7(H) × 0.9(D) インチのFPDを搭載。撮影後3秒でモニタに画像表示する。最高出力は32kWにアップして短時間での撮影を実現し,小児などでもブレのないシャープな画像が得られる。米国では昨年,従来型の「MobileDaRt」がシェア40%以上を達成。デジタル化の動きが加速するなか,FPD搭載のポータブルX線撮影装置の普及も進んでいる。そうした市場の動きをにらんで投入した製品である。

米国で好調なMobileDaRt Evolution
米国で好調なMobileDaRt Evolution

また,X線テレビ装置としては,I.I.を搭載した「SONIALVISION VERSA 100R」を展示した。米国で進んでいるbariatric surgery(肥満手術)に対応した寝台耐荷重300kgも可能。肥満の被検者でも画質を維持するための工夫もされている。

bariatric surgery向けのSONIALVISION VERSA 100R
bariatric surgeryにも対応可能なSONIALVISION VERSA 100R

X線テレビ装置では,直接変換方式FPDを搭載した「SONIALVISION safire 17」も展示していた。前回のRSNA2007でも紹介していたが,ヘンリーフォード病院との間で研究を進めている整形領域におけるトモシンセシスの臨床応用が注目されている。トモシンセシスについては,国立がんセンターと共同研究をしている胸部領域における肺がんの検出についても紹介していた。トモシンセシスについては,X線テレビ装置に搭載し,多目的に応用できることで,他社に対しアドバンテージを示せているという。

   
トモシンセシスが可能なSONIALVISION safire 17
トモシンセシスが可能なSONIALVISION safire 17
別のコーナーでは,胸部領域におけるトモシンセシスを紹介
別のコーナーでは,胸部領域におけるトモシンセシスを紹介

一方,血管撮影装置としては,「BRANSIST safire」を2機種展示した。1つは17インチのFPDを搭載した「BRANSIST safire(バスキュラーパッケージ VC17)」。CTライクイメージング「Safire 3D-C」を搭載できるほか,同社独自のRSM-DSAにより下肢末梢までのリアルタイムDSA撮影が行える。もう1台は,9インチのFPDを搭載した「BRANSIST safire(カーディアックパッケージ HF9 Slender)」。主に心臓をターゲットにしているが,ほかの部位への対応も可能である。

   
天井走行式のBRANSIST safire(バスキュラーパッケージ VC17)
天井走行式のBRANSIST safire(バスキュラーパッケージ VC17)
床置式のBRANSIST safire(カーディアックパッケージ HF9 Slender)
床置式のBRANSIST safire
(カーディアックパッケージ HF9 Slender)

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