■モノクロ同等の高輝度を実現したカラーモニタ「RX320」
2007年にドイツのシーメンスから医療用モニタ事業を買収したナナオは,統一したブースでの参加となった。今後は旧シーメンス製品のRadiForceブランドにしていくという。事業買収によるシナジー効果が出始めており,モダリティ開発の視点に立ったモニタなど,製品づくりに取り組んでいる。
その中で,今回は,11月14日発表した「RX320」という3Mの高輝度モニタを積極的にPRしていた。カラーモニタでありながら,モノクロの画像を見るにも十分な900cd/m2という高輝度を実現している。国内では2009年1月下旬に発売の予定。PACSの普及により,カラー画像を見るケースが増えてくる中,幅広い対応が可能である。モノクロモニタからのリプレースユーザーも対象にしていくという。
また,56インチの大型液晶モニタ「LX560W」を参考出品した。8Mのモニタで27入力に対応し,出力は21まで可能。それぞれの画面のレイアウトは,拡大・縮小,移動でき,手術室などでの用途が考えられる。ワークステーションが用意され,出入力などを管理する。
同社は,マンモグラフィ用のモニタ「Monochorome LCD Monitor」も参考出品した。30インチの10Mのモノクロモニタで,2面のモニタを並べるよりも,中央に仕切りのベゼルがなくなることで省スペースでの設置も可能。
このほか,裸眼で立体視ができるモニタ「SXD3 1899」を展示。三次元情報を把握しやすいことから,VR象などを表示して術前のプランニングを行うといった用途が考えられる。
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