超音波コーナーでは,「HI VISION 900」,「HI VISION 5500」,「EUB-7500」が展示された。すべての超音波装置において高画質,高機能を実現しており,腹部から表在,循環器まで,すべての領域に対応している。高画質化を実現する第3世代のティッシュハーモニック機能“HdTHI”によって従来よりも空間分解能と深部感度が向上したほか,アダプティブイメージング機能“HI REZ”,ズームアップしても画質が低下しない“HI ZOOM”機能,ワンタッチで画像を最適化する“HI SUPPORT”機能,より画質を向上するための空間コンパウンド機能“HI COM”,さらに上位2機種については,すべての操作を1つの画面で行うことを可能にした“ULTRASOUND COCKPIT”など,さまざまな機能が搭載されている。
また,同社超音波装置の最大の特長とも言える機能として,エラスト機能が挙げられる。 エラスト機能とは,同社が世界ではじめて製品化した,組織の硬さの情報を映像化する機能である。モノクロのBモードでは描出できない病変が検出できる可能性があり,特に乳腺領域で有用性が高い。また,今回のRSNAでは,同社超音波装置のエラスト機能について12題の口演が行われた。エラスト機能が世界において,真に有用性を発揮している結果と言えよう。
このほか,CTやMRIなどの三次元画像を利用し,超音波で見ている断面と同じ断面をCTやMRIの画像で同時にリアルタイムで表示することができる“Real-time Virtual Sonography”が紹介された。
豊富な超音波プローブ |