島津製作所の展示テーマは,2006年同様“ THE
POWER OF safire”としており,サブテーマとして“changing the image
of image”をうたっている。アンギオ,透視,静止画装置において,直接変換方式FPDを搭載したsafreシリーズがそろい,今後はアプリケーション開発にも注力していくことになる。
アンギオ装置であるBRANSIST safireは,RSNAでは製品化されてから初めての展示となった。17インチ角の直接変換方式FPDを搭載。全肝を視野に収めることができるなど,IVRにおいて威力を発揮する。展示では,近年各社が取り組んでいるコーンビームCTの紹介もしており,3D画像表示の開発にも取り組んでいくことにしている。
透視装置であるSONIALVISION safire IIでは,昨年に引き続き,ヘンリー・フォード病院と行っているトモシンセシスの共同研究成果を紹介していた。トモシンセシスについては,日本国内でも研究開発が進んでおり,来春のJRC2008でも発表が予定されている。
静止画装置であるRADspeed safireは,富士フイルムとの共同開発によるもので,今年4月のITEM2007でも話題を呼んだ。直接変換方式FPDの高画質と富士フイルムのCRコンソールの操作性を組み合わせた製品として評価が上がっており,日本国内では,慶應義塾大学に第1号機が導入され,大学病院なでの導入が今後進んでいくものと予想される。
このほか,会場内には,米国でのニーズが多いモバイル型単純X線撮影装置が展示されていた。このモバイル装置は,キヤノン製パネルを搭載し,撮影後すぐにネットワークでデータを転送し画像を確認できることから,販売台数が伸びているという。
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BRANSIST safire
SONIALVISION safire II
RADspeed safire
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