コダックからケアストリームヘルスとなって初めてのRSNAだけに,同社の意気込みが感じられる展示となった。これまでの主力製品である,CR,ドライイメージャのほか,国内での導入も増えているPACS,RISのほか,分子イメージング,CADなどの分野から,同社の特許技術を用いた開発中の製品などが紹介された。
CRの新製品として紹介されたのは,Kodak DirectView Elite CR System。850の後継機種で,時間当たり90〜100枚の処理ができる病院向けのハイスピード,シングルタイプの装置である。コンソールと読み取り装置を切り分けたことで,将来的には,1つのコンソールで複数のスキャナを操作できるようになる。読み取り装置側にもモニタを装着することが可能だ。日本国内では,処理能力を抑えたClassicの販売も予定されている。ソフトウエアもバージョンアップして,高画質化を図っている。
ドライイメージャでは,日本国内でも10月に発売されたばかりのKodak
DryView 6800 Laser Imagerを展示していた。8900の後継機種であり,集中管理型の利用に向いている。コンパクト化を図り,底面積が従来機種の33%減となっている。1時間に230枚の出力が可能。最初の出力までの時間は54秒である。マンモグラフィにも対応している。また,操作パネルでビデオによるトラブルシューティングを見られる。このほか,ドライイメージャでは,診療所向けとして60cm×60cm×60cmというコンパクト設計の5800が展示された。
PACSでは,Carestream PACS,RISが紹介された。Carestream PACSは,必要な画像からストリーミング配信して2秒でモニタに表示できるというスピードが一番の特長。ビューワの機能も豊富で,カスタマイズも用意。ユーザーはビューワも変えても,IDとパスワードを入力することで,常に自分が設定した画面を展開できる。
このほか,同社では,分子イメージング分野の開発中の製品としてKodak In Vivo Multispectral
Imaging System,日本国内でも研究を進めているマンモグラフィCADなどを紹介していた。日本法人の山部清明代表取締役社長は,「来年以降も,次々と新製品を発表する予定でいるので,期待していただきたい」と述べていた。
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Kodak DirectView Elite
CR System
Kodak DryView 5800 Laser Image
Kodak In Vivo Multispectral Imaging System
山部清明代表取締役社長
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