RSNA2007スペシャル

ケアストリームヘルス
 

■CR,ドライイメージャから分子イメージングまでカバー

 コダックからケアストリームヘルスとなって初めてのRSNAだけに,同社の意気込みが感じられる展示となった。これまでの主力製品である,CR,ドライイメージャのほか,国内での導入も増えているPACS,RISのほか,分子イメージング,CADなどの分野から,同社の特許技術を用いた開発中の製品などが紹介された。
 CRの新製品として紹介されたのは,Kodak DirectView Elite CR System。850の後継機種で,時間当たり90〜100枚の処理ができる病院向けのハイスピード,シングルタイプの装置である。コンソールと読み取り装置を切り分けたことで,将来的には,1つのコンソールで複数のスキャナを操作できるようになる。読み取り装置側にもモニタを装着することが可能だ。日本国内では,処理能力を抑えたClassicの販売も予定されている。ソフトウエアもバージョンアップして,高画質化を図っている。
 
ドライイメージャでは,日本国内でも10月に発売されたばかりのKodak DryView 6800 Laser Imagerを展示していた。8900の後継機種であり,集中管理型の利用に向いている。コンパクト化を図り,底面積が従来機種の33%減となっている。1時間に230枚の出力が可能。最初の出力までの時間は54秒である。マンモグラフィにも対応している。また,操作パネルでビデオによるトラブルシューティングを見られる。このほか,ドライイメージャでは,診療所向けとして60cm×60cm×60cmというコンパクト設計の5800が展示された。
 PACSでは,Carestream PACS,RISが紹介された。Carestream PACSは,必要な画像からストリーミング配信して2秒でモニタに表示できるというスピードが一番の特長。ビューワの機能も豊富で,カスタマイズも用意。ユーザーはビューワも変えても,IDとパスワードを入力することで,常に自分が設定した画面を展開できる。
  このほか,同社では,分子イメージング分野の開発中の製品としてKodak In Vivo Multispectral Imaging System,日本国内でも研究を進めているマンモグラフィCADなどを紹介していた。日本法人の山部清明代表取締役社長は,「来年以降も,次々と新製品を発表する予定でいるので,期待していただきたい」と述べていた。

Kodak DirectView Elite CR System
Kodak DirectView Elite CR System

Kodak DryView 5800 Laser Image
Kodak DryView 5800 Laser Image

Kodak In Vivo Multispectral Imaging System
Kodak In Vivo Multispectral Imaging System


山部清明代表取締役社長
山部清明代表取締役社長

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