GEヘルスケア・ジャパン(株)は2012年10月23日(火),東京国際フォーラム(東京都千代田区)においてシンポジウム「healthymagination day 2012:Building Japan Model Together」を開催した。これは,同社の創業30周年を記念して企画されたもので,基調講演2題とパネルディスカッションが行われた。
当日は,医療従事者や報道関係者,医療系・工学系学生など,多くの参加者が会場に足を運んだ。また,シンポジウムの様子はUstreamでも中継され,事前申し込みにより遠隔での参加ができるとともに,Twitterで意見や質問を受け付けて,質疑応答時に登壇者が回答するなど,空間を超えて活発な議論が交わされた。
GEヘルスケアのプレジデント兼CEOであるJohn Dineen氏の開会挨拶に続き,基調講演1として,青森県知事の三村申吾氏が「青森から世界へ〜次世代のヘルスケア地域モデルをめざして〜」と題し,青森県が取り組む「青森イノベーション戦略」について講演した。
基調講演2では,アストラゼネカ(株)代表取締役会長の加藤益弘氏が,「医療イノベーションをどう進めるべきか:医学の進歩を医療の現場へ」をテーマに,医薬品開発の現状や創薬イノベーション推進について講演した。
続いてパネルディスカッションが行われ,GEヘルスケア・ジャパン(株)代表取締役社長兼CEOの川上 潤氏をファシリテーターに,5名のパネリストがそれぞれ専門とする分野について,その現状や課題について述べ,今後望まれる在り方やシステムについての提言を行った。パネリストは発言順に,草場鉄周氏(北海道家庭医療学センター理事長/日本プライマリ・ケア連合学会副理事長),阪本雄一郎氏(佐賀大学付属病院救急医学講座教授・救命救急センター長),徳田安春氏(筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター教授),林 恭弘氏(祐ホームクリニック院長),平方 眞氏(愛和病院副院長)。
最後に,川上氏,パネリスト5名,加藤氏が登壇し,質疑応答が行われた。会場やTwitterを通じて,医学生からも積極的に発言が行われ,シンポジウムは盛況のうちに終了した。
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