プレミアハート社(本社:米国)が,プレミアハートジャパン(株)を通じてインターネットを利用した遠隔心臓検査(MCG検査)を日本へ導入することを決定し,2011年11月15日(火)に,鉄鋼会館(東京都中央区)にて,記者発表会を行った。
発表会では,プレミアハートジャパン(株)の代表取締役社長の高橋真一氏がMCG検査の概要や特長,日本での展開について紹介した。
MCG(マルチファンクションカーディオグラム)検査は,インターネット経由で,心電情報をコンピュータ解析(周波数解析)し,約4万人のデータベースと照合させて診断を行う虚血性心疾患検査で,米国ではすでにFDA(米国食品医薬品局)の承認およびCPTコード(保険コード)を取得し,実用化されている。インターネットを使い,日本国内で計測したデータを,米国のデータセンターで解析することで,5分程度で解析結果レポートが得られる。
MCG検査は,簡易かつ非侵襲検査であり,閉塞位置の特定はできないものの,狭窄率40%程度から検知が可能で,臨床試験においては,冠動脈造影検査比90%の高い感度が認められたという。活用方法としては,健診等における心筋梗塞や狭心症の早期検知や,循環器領域における診断,フォローアップなどがある。
日本国内での展開としては,2011年12月1日に,東レ・メディカル(株)よりMCG対応のホルター心電計が発売される予定である。 |