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取材報告

2010
アロカ 製品や技術を紹介する「ALOKAフェア2010」開催

■ ALOKAフェア2010
■ 展示会場

吉住 実代表取締役社長
吉住 実代表取締役社長

開会式のテープカット。左から,アロカ国際総経理の趙雪松氏,吉住氏,アロカアメリカ支店COOの David Famiglietti氏。
開会式のテープカット。左から,アロカ国際総経理の趙雪松氏,吉住氏,アロカアメリカ支店COOの David Famiglietti氏。

展示会場で行われたプロサウンドF75のプレゼンテーション
展示会場で行われたプロサウンドF75の
プレゼンテーション

 アロカ(株)は7月16,17日の2日間,東京国際フォーラム(千代田区)において,「ALOKAフェア2010」を開催した。ALOKAフェアは,隔年で開催されており,今回が23回目となる。“見えないものを見る/変化を照らす”をテーマに,医用電子装置,医用分析装置,汎用分析装置などの製品展示や学術講演が行われた。

  初日には,代表取締役社長の吉住 実氏が基調講演を行った。吉住氏は, 2008年に定めた同社のブランドステートメント「Illuminate the change」を紹介した後,新製品として16日に発売された汎用超音波画像診断装置「プロサウンドF75」や低バックグラウンド液体シンチレーションシステム「AccuFLEX LSC」,水剤調剤支援装置「PharmaFLEX S901」を発表。続いて,同社の今後の展望を説明した。吉住氏は,同社が今年で設立60周年を迎えたことを受け,「創立以来,医療とエネルギー分野において,ユーザーとともに技術革新に果敢に取り組み,見えないものを見えるようにし,人々と社会に安全と安心を提供してきた」と,これまでの成果を総括した。その上で,企業の意義は存在し続け社会に貢献することであるとし,“100年企業”をめざし,その礎を構築することが今の経営陣および社員の責務であると述べた。また,そのためには世界経済の変化とニーズの多様化に対応した体制の構築が必要であると説明。これまで国内や欧米のニーズを考慮して製品開発を行ってきたが,今後は,市場拡大が加速する中国・インドを中心とした発展途上国のニーズにもきめ細かく対応した製品開発を強化し,特に検体検査装置および放射線・放射能測定装置の海外売り上げを大幅に拡大していきたいと述べた。さらに,今後の超音波診断装置,検体検査装置などの開発の方向性についても言及。超音波診断装置については,地域別のニーズ多様化への対応,年齢や体質などの患者依存性の低減,簡便性と汎用性の拡大を挙げた。このほか,消耗品市場への参入を計画していることも発表された。同社は今後,大学などどの共同研究を進め,DNA/RNA検出キットやタンパク質に関する研究・臨床用キットなどの開発に取り組むとしている。吉住氏は最後に,アロカの基盤技術の1つであるセンサー技術の開発を強化することで,微弱な“兆し”を正確に把握できる製品開発を継続して行い,全世界の社会と人々に,確かな安全と安心を提供していきたいとまとめた。

  展示会場は,医用電子装置,医用分析装置,汎用分析装置の3つのエリアが設けられた。医用電子装置エリアの中央には,新製品のプロサウンドF75が展示され来場者の注目を集めた。また同エリアでは,循環器・血管,消化器,女性医療のコーナーに分けて,各領域の画像を表示したプロサウンドF75やプロサウンドα7,プロサウンドα6などの超音波診断装置が展示された。


展示会場

プロサウンドF75(新製品)。表示パネルと操作パネルが大きな可動範囲を有し,さまざまな検査シーンに柔軟に対応するなど,検査者の使い勝手を第一に考え開発された。
プロサウンドF75(新製品)。表示パネルと操作パネルが大きな可動範囲を有し,さまざまな検査シーンに柔軟に対応するなど,検査者の使い勝手を第一に考え開発された。
  プロサウンドα7。ハイエンドモデルの技術を継承した高性能でありながら小型・軽量化を実現した装置。
プロサウンドα7。ハイエンドモデルの技術を継承した高性能でありながら小型・軽量化を実現した装置。
  プロサウンドα6。パワフル・多機能でありながら,コンパクト設計とシンプルな操作性を実現した。
プロサウンドα6。パワフル・多機能でありながら,コンパクト設計とシンプルな操作性を実現した。
 
PharmaFLEX S901(新製品)。乳幼児や小児に処方されるシロップ剤を自動分注する装置。薬剤師がマニュアル手順で行う転倒混和や分量確認などを自動で行い,煩雑な作業を軽減する。
PharmaFLEX S901(新製品)。乳幼児や小児に処方されるシロップ剤を自動分注する装置。薬剤師がマニュアル手順で行う転倒混和や分量確認などを自動で行い,煩雑な作業を軽減する。
  電子ポケット線量計「マイドーズ LOOK」。通信スタンドに線量計をセットすることでPCにデータが自動的に取り込まれる。線量計の使用状況をリアルタイムで確認することもできる。
電子ポケット線量計「マイドーズ LOOK」。通信スタンドに線量計をセットすることでPCにデータが自動的に取り込まれる。線量計の使用状況をリアルタイムで確認することもできる。
  実験動物用X線CT。断層画像から脂肪量の計測やがん組織の検出が可能。
実験動物用X線CT。断層画像から脂肪量の計測やがん組織の検出が可能。
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●問い合わせ先
アロカ(株)
マーケティング部
0422-45-5991
http://www.aloka.co.jp