保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)は,6月11日(金),経団連会館(東京都千代田区)において,平成22年度の通常総会を開催した。この通常総会において,新役員承認議案が承認された後に臨時理事会が行われ,桂田昌生会長(東芝メディカルシステムズ(株))に代わり,新会長に(株)NTTデータ代表取締役社長の山下 徹氏が選出された。
今年度の通常総会は,この新役員承認を含め,6件の議案が取り上げられた。この6議案は,平成21年度の事業報告,収支決算報告,一般社団法人化,平成22年度事業計画,収支予算,と新役員承認について。それぞれすべて承認されている。この中で第3議案で取り上げられた一般社団法人化については,承認が得られたことにより,今年10月1日に移行することが正式に決定した。
JAHISは日本国内における保健医療福祉分野のIT化が進む状況において,果たすべき役割が大きくなってきているとして,今回の一般社団法人への移行も含め,活動を活発化している。こうした中掲げられた「中期計画2009」では,「日本におけるEHRを中心とした医療ITの推進(サブテーマ:医療IT市場の健全な拡大)」を目標に掲げている。さらにこの目標のもとに策定された2011年度の数値目標は,会員企業の売り上げ市場規模を5000億円以上,会員企業数360社以上としている。そして,その達成のための施策目標として,今年度は,「医療・介護が抱える喫緊の課題への対応と日本におけるEHRの実現に向けての具体的施策の実行」,「医療IT推進を目指した市場環境の整備」,「広報・会員サービスの強化(戦略的情報発信)」,「法人としての基盤強化」が掲げられた。今後は新会長のもとに,実現に向けての具体的な取り組みを進めていく。
なお,通常総会当日は,昨年度JAHISの活動に貢献した関係者の表彰が行われたほか,閉会後には懇親会が設けられた。 |