東京女子医科大学先端生命医科学研究所先端工学外科分野(FATS),米国医用画像解析連合(National Alliance for Medical Image Computing),米国画像誘導手術センター(National Center for Image Guided Therapy)が主催し,(株)AZE,グローバルCOEプログラム「再生医療本格化のための集学的教育研究拠点」,立命館大学情報理工学部(日本語チュートリアルスライド作成)が協賛する「Slicer-Hands-On-Tokyo-2010」が3月16日(火),東京女子医科大学・早稲田大学連携先端生命医科学研究教育施設(TWIns)において開催された。
本ハンズオンセミナーは,医用画像処理オープンソースソフトウエア“3D Slicer”を活用して,画像誘導手術シミュレーション,ナビゲーション,医用画像処理などの操作を実際に行いながら,最先端技術を体感することを目的としている。コースオーガナイザーの伊関 洋氏(東京女子医科大学)と波多伸彦氏(Brigham and Women’s Hospital, Harvard Medical School)のほか,日本国内の3D Slicerユーザーおよび開発者8名が講師となって,約50名の参加者の質問に答えながら体験講義が進められた。
午前の部では,3D Slicerの基本的な操作法から,多数のボリュームデータの同時読み込み,画像のオパシティおよび色の変更,さまざまな角度での画像参照,脳神経外科手術プランニングをテーマとしたMRIデータの読み込みや異種医用画像統合(剛性統合,変形統合)など,より臨床に即した活用法まで幅広く行われた。参加者同士が互いにフォローし合う姿なども多く見られ,3D Slicerの豊富な機能を楽しみながら学んでいる様子がうかがえた。 |