9月17日(木)〜19日(土)の3日間,京都国際会議場において,日本放射線腫瘍学会第22回学術大会(会長:小野公二氏・京都大学原子炉実験所)と日本医学物理学会第98回学術大会(会長:丸橋 晃氏・京都大学原子炉実験所)が並列開催された。「経験を科学し,関連科学の成果を融合する―明日の創造的展開を目指して」を共通テーマとし,特別講演,合同特別講演,シンポジウム,ワークショップ,教育講演,口演発表などのほか,各社共催のランチョンセミナーや機器展示,ポスター展示,市民公開講座などが行われた。
17日は,Karolinska Institute, Stockholm University and Karolinska University and Karolinska University HospitalのAnders Brahme氏による,「New approaches in Radiation Therapy Optimization and Dose Delivery」と題した特別講演1のほか,シンポジウム2では,「分子イメージングと放射線治療」をテーマに5名の演者による講演が行われた。分子イメージングの発展は,形態だけでなく腫瘍のさまざまな特徴を画像化することを可能にし,また,放射線治療計画装置および治療機器の発展によって,正常組織への放射線の照射線量を抑えつつも,がん治療において高い効果が得られるようになっている。本シンポジウムでは,各分野の専門家がPET,PET/CT,メチオニンPET,低酸素イメージングなどの分子イメージングがどのように放射線治療に貢献するかについて講演し,その現状と展望について考察した。
次回は,日本放射線腫瘍学会第23回学術大会は2010年11月18〜20日に東京ベイホテル東急にて,日本医学物理学会第99回学術大会は2010年4月9〜11日にパシフィコ横浜にて,それぞれ開催される予定である。
|