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取材報告

2009

異業種11社からなる「乳がん検診推進企業ネットワーク」が
初のマスコミ公開定例会を開催

−職域検診率向上をめざし,グループ平均で約70%の乳がん検診受診率を達成−


パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子

片岡 譲氏(厚生労働省)
片岡 譲氏
(厚生労働省)

岩城昌子氏(エイボン・プロダクツ(株))
岩城昌子氏
(エイボン・プロダクツ(株))

会場風景
会場風景

 乳がん検診推進企業ネットワーク(以下,乳検ネット)は,7月28日(火),セコム(株)本社会議場(渋谷区)において,初のマスコミ公開定例会を開催した。

  乳検ネットは,職域検診率を向上させることで,日本の乳がん検診率引き上げに貢献することをめざし,2007年10月1日に発足した異業種15社(現在11社)からなるネットワーク。主に社内の乳がん検診率を向上させる取り組みを行っており,発足当初は44.5%(13社平均)であった平均受診率が,2008年度に69.2%(9社平均)となり, 2010年に平均受診率を65%とするという乳検ネットの目標はすでに達成されている。

  定例会でははじめに,厚生労働省健康局総務課がん対策推進室室長補佐の片岡 譲氏が,7月9日に立ち上げられた「がん検診50%推進本部」の組織体制や今後の活動について説明。“がん検診 愛する家族への 贈りもの”をキャッチフレーズに,国・自治体・企業・関係団体が相互に連携・協力し,がん検診受診率50%達成に向けたキャンペーンを展開していくと述べた。このほか,エイボン・プロダクツ(株)の岩城昌子氏が,乳検ネットの発足背景や目標,成果に関する説明を行った。

  続いて,乳検ネット参加企業の経営者層〔関口 康氏(ジョンソン・エンド・ジョンソングループ ヤンセンファーマ(株)取締役会長),熊谷昭彦氏(GE横河メディカルシステム(株)代表取締役社長),桃谷誠一郎氏((株)桃谷順天館代表取締役社長),打込愛一郎氏(リコーリース(株)取締役専務執行役員),桂 一朗氏((株)ワコール執行役員総務部長)〕によるパネルディスカッションが行われた。各社の受診率の推移の報告や,マンモ検診バスによる就業時間内での検診の実施,社員の家族への検診プレゼント,健康保険組合との連携など,検診率向上に向けた取り組みについての意見交換がなされた。このほか,男性社員の配偶者の受診率向上や社内受診率100%をめざすなど,各社から今後の目標も示された。また最後に,社員を大切にする考えの下に乳がん検診をサポートすることや乳検ネットの活動をさらに広げていくことで乳がんの早期発見につなげていく方針が確認された。


●問い合わせ先
乳がん検診推進企業ネットワーク
広報担当:松井
GEヘルスケア・ジャパン(株)
TEL 042-585-9249