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取材報告

2009
富士フイルムメディカル
「富士フイルム・メディカルセミナー2009」を開催


会場風景
会場風景

加藤久豊氏(同社代表取締役社長)
加藤久豊氏
(同社代表取締役社長)

Harvey Feigenbaum氏(インディアナ大学)
Harvey Feigenbaum氏
(インディアナ大学)

 富士フイルムメディカル(株)は4月22日(水),富士フイルムホール(東京・港区)において,「富士フイルム・メディカルセミナー2009」を開催した。冒頭,代表取締役社長の加藤久豊氏が挨拶に立ち,「当社は近年,X線画像診断分野のみならず,超音波や内視鏡,医薬品分野など,予防から診断,治療にわたる幅広い分野における総合ヘルスケアカンパニーとして積極的な事業展開を行っている。本セミナーはその一環であり,今後,各分野のエキスパートに最新技術や最新動向についてご講演いただき,医療に携わる方々にお役立ていただきたい」として,セミナー開催のねらいを述べた。

 第1回目となる本セミナーでは「臨床医が求める心臓エコーの検査」をテーマに,インディアナ大学医学部教授のHarvey Feigenbaum氏が,「ABC's of Digital Echocardiography」と題して,デジタル心エコーのメリットについて講演した。Feigenbaum氏は,1962年に心膜液貯留に対する心エコーによる検査法を確立した心エコー図のパイオニアであり,同社が今年4月17日から発売を開始した循環器部門向け医用画像情報システム「SYNAPSE CardioVasucular」の監修も務めている。

 講演でFeigenbaum氏は,心エコーの歴史とこれまでの経験を踏まえた上で, “Accuracy”(診断の正確さ),“Business operations”(医療施設の効率的運営),“Credibility and Communication”(信頼性とコミュニケーション)の3つを実現するためには,デジタルによる心エコー検査が必要であると述べた。特に,Accuracy という点では,過去画像と現在の画像,また,違う位相の画像を複数並列表示して比較することが重要であり,そのためにはデジタル化が必須であるとして,いくつかの症例を示しながらSYNAPSE CardioVasucularの優れた機能を紹介した。また,今日の医療施設は,“Downside risks”(リスクの軽減)に関心を払い,“Easy of use”(使いやすい)ネットワークの導入を図るべきであるとの考えを示した。


●問い合わせ先
富士フイルムメディカル(株)
マーケッティング部
TEL 03-6419-8033
http://fujifilm.jp/business/medical/