株式会社エヌ・ティ・ティ エムイーは4月20日(月)から,診療所を対象として,SaaS(Software as a Service) 型の電子カルテサービス「Future Clinic 21 ワープ」の提供を開始する。これに先立ち4月15日(水)に,アーバンネット大手町ビル(千代田区)において,記者発表会を開催した。
Future Clinic 21 ワープは,NTT東日本,NTT西日本のフレッツ光回線を用い,NTT-MEのデータセンターからユーザー施設に電子カルテアプリケーションを提供するというもの(NTT西日本は6月以降サービス提供開始)。診療データも,データセンターで管理する。このため,従来の電子カルテシステムに比べ,1,2割程度,初期費用を抑えることができるという。また,データセンターでアプリケーションと診療データを一元管理することに加え,別の場所にあるデータセンターでバックアップを行うことで,災害時に備えている。セキュリティも高度化しており,安心・安全なサービスを提供するとしている。アプリケーションの機能は,診療情報を時系列に一覧表示するタイムライン機能を搭載。入力はペンタッチで行える。独自にレセプト機能を搭載していないが,日本医師会ORCAプロジェクトの「日医標準レセプトソフト」と連携する。
記者発表会では,同社ネットワークソリューション事業部取締役事業部長の堺 紀雄氏が,レセプトのオンライン請求義務化などを背景として,診療所の電子カルテシステムへのニーズが高まっていると説明。低コストで安心・安全に電子カルテシステムが理由できるメリットを強調した。
提供価格は,契約料が1050円,初期工事費13万5450円〜,月額利用料7万8750円〜となっている(税込み)。同社では,早期にユーザー数1000件をめざすとしている。 |