(株)フィリップスエレクトロニクスジャパンは4月8日(水),本社(港区)で,新製品の発表と,4月17日(金)から行われる2009国際医用画像総合展(ITEM in JRC 2009)に関する記者説明会を開催した。まず同社ヘルスケア事業部マーケティング本部マーケティングコミュニケーションズ部長の楠本崇雄氏が挨拶し,その後,ITEMの出展概要の紹介,モダリティ別の新製品と展示内容の解説が,各担当者から行われた。
フィリップスは,今年「お客様の期待を上回るような新しい価値を提供できる“ソリューションパートナー”」をキーメッセージとして掲げ,ITEMでもそれに基づいた展示を行う。記者説明会では,MRIの出展内容の説明が行われたが,Achievaシリーズのラインナップなどが紹介されるという。
MRIの展示内容の説明に続き,CTの新製品「MX-16」が発表された。このCTは従来のBrillianceシリーズとは異なる新プラットフォームで開発された。エントリークラスの装置で,そのコンセプトは「ハイパフォーマンス & コンパクト」である。0.5秒スキャン,415mA出力など1クラス上の性能ながら,最小設置面積18m2という,コンパクト設計が特長。セッティングも容易に行えるほか,1024マトリックスによる高分解能やメタルアーチファクト軽減技術を搭載し,50%の被ばく低減も実現している。ITEMでは,MX-16のほか,「Brilliance iCT」やネットワーク対応のワークステーション「Brilliance Workspace Portal」などを展示する。
また,記者説明会では,超音波診断装置2機種の発表も行われた。新製品は,心臓・循環器から腹部・表在領域に使用できる「HD15 High Definition Ultrasound Systems」と,ポータブルタイプの「CX50」。HD15は,ハイエンド装置のiE33,iU22と同じ単結晶プローブのピュアウェイブクリスタルを採用しており,ドプラ信号などの感度が向上した。検査を行う人を問わず,画質を最適化するiSCAN機能を搭載している。CX50もピュアウェイブクリスタルを採用。ポータブルタイプながら,プレミアムクラスの装置と同等の画質を提供できる。専用カートは高さ調整も可能で,操作性にも配慮している。記者説明会では,実機を用いて説明が行われた。
なお,ITEMでの同社の展示ブース番号は,229番となっている。 |