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取材報告

2009

AZE,「INNOVATIVE AZE 2009 HIROSHIMA」開催


座長:伊藤勝陽 氏(広島大学)
座長:伊藤勝陽 氏
(広島大学)

石風呂 実 氏(広島大学病院)
石風呂 実 氏
(広島大学病院)

堀口 純 氏(広島大学)
堀口 純 氏
(広島大学)

望月輝一 氏(愛媛大学)
望月輝一 氏
(愛媛大学)

挨拶をする畦元将吾代表取締役社長
挨拶をする
畦元将吾 代表取締役社長

会場風景
会場風景

情報交換会でのAZE VirtualPlaceシリーズのデモンストレーション風景
情報交換会での
AZE VirtualPlaceシリーズの
デモンストレーション風景

 “AZE VirtualPlaceシリーズ” で三次元画像解析ワークステーションでの高いシェアと評価を得ている(株)AZEは3月6日(金),ユーザーはじめ医療関係者を対象にしたセミナー「INNOVATIVE AZE 2009 HIROSHIMA」をリーガロイヤルホテル広島にて開催した。座長には,本年3月をもって退任される伊藤勝陽氏(広島大学大学院医歯薬学総合研究科展開医科学専攻病態情報医科学講座放射線医学教授)を迎えた。

 3名の演者による講演が企画され,最初に,石風呂 実氏(広島大学病院診療支援部高次医用画像部門部門長)が,「肝臓における3D volumetryおよび3D fusionの活用」をテーマに講演した。同氏は,三次元画像を用いて生体情報を把握する手段として,病態・組織の容積測定であるVolumetryと,2枚以上の画像を重ね合わせて観察するFusion解析が最も有効であるとした。それぞれの定義や検査での必要条件を報告し,実際に同施設で行っている肝臓領域のVolumetryとFusionの技法と活用について紹介した。

 次に,堀口 純氏(広島大学大学院医歯薬学総合研究科展開医科学専攻病態情報医科学講座放射線医学准教授)が,「当院における心臓CTへの取り組み」をテーマに講演した。同氏は,冠動脈病変の非侵襲的評価,プラーク性状評価,心機能評価,腫瘍や血栓の形態評価など,心臓CTの一般的な特徴を症例などで示した。そして,同院での撮影方法を,単純CT,内臓脂肪量測定,CTAの順に実際の症例により紹介し,さらに心臓CTでの被ばく低減について解説した。なかでも単純CTについては,その意義と冠動脈CTAとの関連や併用における問題点について詳細に報告した。

 最後に望月輝一氏(愛媛大学大学院医学系研究科医学専攻病態制御部門臓器病態制御医学講座生体画像応用医学分野教授)が,「心臓CTの現状と動向」について講演した。心臓CTで良い画像を得るためのポイント,冠動脈CTAの解析・読影の手順,被ばくの低減について述べ,冠動脈狭窄の評価,プラークの性状評価,心筋パーフュージョン,イメージフュージョンにおける現状を紹介した。さらに,心臓CTの最新技術動向であるエネルギーサブトラクションと,各メーカーの64列MDCTを超えた開発競争の動向を紹介した。

 セミナーを締めくくって畦元将吾代表取締役社長から,同社設立10周年を迎えること,業務拡大のため今夏,本社を東京駅前に移転すること,米国ロサンゼルス市に支店を開設し,ハーバード大学との共同研究が正式にスタートすることなど,世界不況のなかでの同社の順調な事業展開が報告された。最後に同氏は,同社の買収話などの風聞があることに触れ,まったくの事実無根であると,異例のコメントを述べた。そして,同社のモットーである“人と医療に役立つ製品づくりをめざして” のもと,社員一丸となって今後もがんばっていきたいと抱負を述べてセミナーを締めくくった。


●問い合わせ先
株式会社AZE
〒100-0004 東京都千代田区大手町2-1-1大手町野村ビル10F
TEL 03-5255-7721 FAX 03-5255-7722
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