東芝メディカルシステムズ(株)は10月25日(木),名古屋国際会議場で開催されたJRS秋季学術大会において,サテライトセミナーに共催した。大友 邦氏(東京大学)(写真1)が司会を務め,岡田知久氏(京都大学)(写真2)が「MRI画像診断の新たな潮流を探る・新型パラレルイメージングAtlas
SPEEDER使用経験〜非造影MRA臨床応用を中心に〜」と題して講演を行った。 京都大学では平成17〜21年度まで,同社をはじめとする企業などと産学共同で,新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「悪性腫瘍等治療支援分子イメージング機器研究開発プロジェクト」が行われている。この中で岡田氏は,MRIによる全身検索の研究に取り組んでおり,そこでの経験を踏まえながらAtlas
SPEEDERの有用性について述べた。
同社のマルチチャンネルRFコイルであるAtlas SPEEDERは,背面コイルが寝台に組み込まれているほか,複数部位のコイルが一度に装着できるため,検査中にコイルを交換することなく広範囲を撮像することができる。岡田氏は,同社独自の非造影MRA技術によるさまざまな疾患の血管画像を中心に,いくつかのアプリケーションについて紹介し,Atlas
SPEEDERによって全身を従来よりも高速かつ高画質に描出できるようになったと評価した。 |