GE横河メディカルシステム(株)は 7月7日(土),六本木ヒルズ(東京・港区)のアカデミーヒルズ40において,「One
GE Healthcareセミナー」を開催した。このセミナーは,同社のユーザー向けに国内の最先端医療に関する情報を提供する機会となっている。北島政樹氏(国際医療福祉大学副学長/国際医療福祉大学三田病院院長 写真1)の基調講演に加え,Radiology-1,2,Cardiology,Women’s
Healthcareの3テーマ4分科会が設けられ,参加者は関心のあるテーマを選んで講演を聴くことができた。
セミナーに先立ち,6月1日付けで同社代表取締役社長兼CEOに就任した熊谷昭彦氏(写真2)が挨拶に立った。熊谷氏は,「One
GE Halthcareとして,皆さまの役に立つよう,より良い製品,サービス,情報を提供していきたい」と参加者に向けて述べた。
熊谷社長の挨拶の後には,基調講演が行われた。壇上に上った北島氏は,「21世紀の先端がん医療を考える」をテーマに,自身が取り組んできた研究テーマである移植医療,内視鏡外科手術・ロボット手術,外科腫瘍学について,その成果と今後の展望について説明した。
基調講演後には,会場を4か所に分けて分科会が行われた。また,セミナー会場内には,CT,MRIなどのモダリティのアプリケーションやPACSなどを紹介するコーナーが設けられた。休憩時間には,デモンストレーションが行われ,説明員が参加者に熱心に説明する姿が見受けられた。
● 分科会講演プログラム(敬称略) |
●Room1 Radiology-1
座長:北垣 一(島根大学医学部放射線医学教授)
1.「3T MRIによる脳神経画像診断の新しい展開」
佐々木真理(岩手医科大学放射線医学講座講師)
2.「神経放射線領域における64chMDCTと,Advantage Workstationの
新しいアプリケーションについて」
戸村則昭(秋田大学医学部統合医学講座放射線医学分野准教授)
座長:中村仁信(大阪大学大学院医学系研究科放射線診断学教授)
3.「MDCTによるCT Colonographyの有用性
〜大腸腫瘍性疾患および炎症性腸疾患への臨床応用〜」
野崎良一(大腸肛門病センター高野病院消化器内科副院長)
4.「東大病院における画像を中心とした検診〜PACSによる大量画像読影の試み〜」
林 直人(東京大学医学部附属病院22世紀医療センターコンピュータ画像診断学/
予防医学寄附講座客員准教授)
●Room2 Radiology-2
座長:高橋元一郎(日本大学医学部放射線医学講座教授)
1.「超音波診断の最先端〜新時代の超音波診断はどこへ行くのか〜」
宮本幸夫(東京慈恵会医科大学放射線医学講座准教授・附属病院超音波診断センター統括責任者)
2.「IVRにおけるInnova3Dイメージングの有用性」
橋本 統(慶應義塾大学医学部放射線診断科専任講師)
座長:大友 邦(東京大学大学院医学系研究科放射線診断学教授)
3.「体幹部領域における MRIの有用性」
谷本伸弘(慶應義塾大学医学部放射線診断科准教授)
4.「Discovery ST Eliteの使用経験〜脳神経疾患におけるPET/CTの有用性〜」
内野福生(千葉療護センター脳神経外科医長)
●Room3 Cardiology
座長:平山篤志(日本大学医学部内科学講座循環器内科教授)
1.「64列冠動脈CTの登場は冠動脈疾患診療を変えるか?」
横井宏佳(小倉記念病院循環器科診療部長)
2.「腹部大動脈瘤に対するステントグラフト治療の現況と展望」
大木隆生(東京慈恵会医科大学外科学講座Chairman,血管外科教授・診療部長)
座長:相沢忠範(財団法人心臓血管研究所付属病院所長)
3.「当院における循環器ネットワークとその運用」
原田智雄(川崎市立多摩病院循環器科部長)
4.「SPECTと64列CTを用いた新しい心臓フュージョンイメージの構築と臨床応用」
汲田伸一郎(日本医科大学放射線医学主任教授)
●Room4 Women’s Healthcare
座長:中島康雄(聖マリアンナ医科大学放射線医学教室教授)
1.「広域におけるデジタルマンモグラフィによる乳癌検診システム」
相良吉昭(博愛会診療統括部長相良病院院長補佐)
2.「婦人科クリニックの女性検診のとりくみ」
松 敬文(まつ婦人科クリニック院長)
座長:新本 弘(防衛医科大学校放射線科准教授)
3.「婦人科領域における3TMRの有用性」
藤井進也(鳥取大学医学部病態解析医学講座医用放射線学分野助手)
4.「アンチエイジングと女性医療」
久保 明(高輪メディカルクリニック院長)
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