マルチベンダーによる医療情報システムのスムーズな連携をめざすIHE-Jが,2月5日(月)〜9日(金)の5日間にわたり,東京都立産業貿易センターにおいてコネクタソン2006を実施した。コネクタソンとは,IHE-Jが策定するテクニカルフレームワークにもとづきシステムの相互接続性のテストを行う場である。
今回の参加ベンダー数は前回から8社増加して36社となり,年々規模が拡大している。4回目となる今回は,米国の仕様であるIHEを日本の運用により即したガイドラインにするため,オーダリング分野を拡張した。これによりオーダリングシステムと放射線部門システムの接続がより緊密にできると考えられる。今回は循環器や臨床検査部門も同時に行われており,これまでの放射線部門中心からさまざまな部分で広がりを見せている。また,米国では1,2社程度しか見られないRISのベンダーが多く,その数も増えてきているのが大きな特徴である。テスト結果は2月末に公表される予定。
また,4月13日(金)〜15日(日)の3日間,パシフィコ横浜において「医療ITをリードするe-Radiology――標準化の光と影――」をテーマにCyberRad2007が開催される。IHEを解説する講座や,恒例のIHE-Jを採用したシステム連携を体験するデモンストレーションが行われる予定である。
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