取材報告

2006
HOSPEX Japan 2006が開催

特別企画のデモンストレーション
特別企画のデモンストレーション
頭部の手術中にMRI撮像を行う際の患者の動きなどが実演された。

日立メディコの展示ブース
日立メディコの展示ブース

 2006年11月15日(水)〜17日(金)の3日間にわたり,日本医療福祉設備協会(会長:馬杉則彦・湯河原年金病院院長)主催の,第35回日本医療福祉設備学会(学会長:釘宮豊城・順天堂大学医学部麻酔科学・ペインクリニック講座教授)および併設「HOSPEX Japan 2006」(実行計画委員長:根本 喬・瑞穂工業(株)代表取締役社長)が,東京ビッグサイト(東京・有明)において開催された。「やさしさを中心とした医療・福祉への回帰」がメインテーマ。展示会場には212社655小間が出展,3日間でのべ3万6224人が来場した。

 HOSPEX Japanで注目を集めたのは,特別企画「世界初のMRI/CT/ Angio一体型手術システム(MRXO)」。これは,2006年1月に東海大学医学部付属病院に導入された,ベッドからベッドへと患者を移し替えることなく放射線診断,治療,手術が行える複合システムである。手術室の中央に血管造影X線診断装置,その左側に1.5T MRI,右側に40列 MDCTを設置し(すべてフィリップス社製),3つのモダリティを1列に配置することで,診断と治療をインタラクティブに行うことができる。展示ブースでは,患者を血管造影X線診断装置からMRIへとスムーズに移動する様子などが実演され,多くの来場者で賑わっていた。

 また,(株)日立メディコのブースでは,永久磁石型オープンMRIを用い  たインテリジェント手術室の様子などが パネルで展示された。「AIRIS」,「APERTO」などの同社を代表するオープンMRIを用いた悪性脳腫瘍の手術では,術中にMRI撮像を行うことで腫瘍の摘出率が向上し,患者予後の改善が期待されるなど,その有用性が紹介された。


●問い合わせ先
日本医療福祉設備学会事務局
 TEL 03-3812-0257
 http://www.heaj.org

HOSPEX Japan事務局
 TEL 03-3434-1988
 http://www.jma.or.jp/hospex/