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(株)AZEが全国的に展開している ユーザーや一般の医師・診療放射線技師を対象としたセミナー「INNOVATIVE
AZE 2006 HIROSHIMA」が11月2日(木),オリエンタルホテル広島において開催された。青森(9月30日青森市にて開催)に続く今年2回目の開催で,広島で開かれるセミナーとしては通算3回目となる。回を重ねるたびに参加者も増え,今回は80名を超えたという。
同社の高速三次元画像解析ワークステーション「AZE Virtual Placeシリーズ」は,国内の導入実績がセミナー開催時点で500台に達している。さらに海外では,米国のNational
Institutes of Health(NIH)やJohns Hopkins Hospitalなど数施設,フィンランドのTurku
PET Centerや韓国のSamsung Medical Centerに導入され,高い評価を得ている。同社は,2004年に広島にサービスセンターを,2005年には福岡に九州支店を開設し,トレーニングセンターの充実のために本社を東京・大手町に移転した。さらに今年は大阪支店を設立し,サービスのさらなる充実を図っている。躍進を続ける同社の代表取締役社長である畦元将吾氏は,創立から8年を迎えた会社の今後の姿勢について,「ワークステーションに求めるものは何か?
を絶えず臨床現場に問いかけ,吸収していきたい。そして,100の言い訳を考えるのではなく,失敗を恐れずに,常にできるという考え方で実行し,休まずに前進していきたい」と挨拶した。
セミナーでは,石風呂 実氏(広島大学病院診療支援部)が,「AZE Virtual Placeを用いた三次元画像の活用」をテーマに,CTにおける三次元画像のデータ収集法と,三次元画像活用の3本柱である,1)形態情報を見る,2)手術の治療計画,3)治療後のFollow-up(Fusion)について解説した。さらに同氏は,今後は三次元画像処理技術を活用して,臓器や病態のメカニズムの解明が進むであろうと述べた。
次に,(株)AZEと共同開発を行っている金田和文氏(広島大学大学院工学研究科情報工学専攻教授)を座長に,笹井信也氏(岡山画像診断センター副院長)が,「画像診断医が使う3Dワークステーション」と題して発表。放射線科医が何を考えながら診断を行っているかを,AZE
Virtual Placeの“心機能解析”,“体脂肪測定”,“大腸解析”,“肝臓解析”,“フュージョン”などのソフトウエアを用いた実例で紹介した。さらに同氏は,今後のワークステーションの方向性として,フュージョンと3D作成機能が一体となった3Dワークステーションの開発が望まれるとした。
AZE
Virtual Placeを用いた三次元画像の活用 |
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座長:古川隆志
氏
(広島大学病院診療支援部技師長) |
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石風呂 実 氏
(広島大学病院診療支援部) |
画像診断医が使う3Dワークステーション |
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座長:金田和文
氏 (広島大学大学院工学研究科情報工学専攻教授) |
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笹井信也 氏
(岡山画像診断センター副院長) |
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