|
ジョンソン・エンド・ジョンソン(株)は9月20日(水),大手町サンケイプラザ(東京)にて,「薬剤溶出ステント――その開発と最新臨床状況」と題してプレスセミナーを開催した。同社製品のCYPHERムシロリムス溶出冠動脈ステント(販売名「Cypherステント」)は,2004年3月に厚生労働省より薬事承認を受け,日本での発売を開始した。
同社メディカルカンパニー コーディスカーディオロジージャパン副社長/ジェネラルマネージャーの西村栄三氏(写真1)が,日本でのCypherステントの普及状況について,PCIの症例では9割がステントを用いた治療であり,そのうちの7割がCypherステントを使用したものであると述べた。続いて,コーディスコーポレーション
セラピューティックスR&Dシニアリサーチフェローのロバート・ファロティコ氏(写真2)が,同社は今後,新たなステント,薬剤,コーティング剤の開発などをめざしていくと述べた。
最後に,京都大学大学院医学研究科循環器内科学の木村 剛助教授(写真3)が,「日本国内における薬剤溶出性ステント(CypherTM)の臨床成績」と題して講演。再狭窄抑制効果が著明な一方,遅発性ステント血栓症の問題が指摘されていることに触れ,安全性の確認や新たなステント・薬剤の開発などが課題だと述べた。
|