取材報告

2006
フィリップス,
「Beat to Beat Symposium Tokyo 2006」を開催

会場風景
会場風景
約300人のBrilliance CTユーザーらが参加し, 発表に熱心に耳を傾けていた。

 

似鳥俊明 教授
代表世話人の
似鳥俊明 教授

 

 (株)フィリップスエレクトロニクスジャパンメディカルシステムズは10月 14日(土),東京コンファレンスセンター品川において,「Beat to Beat Symposium Tokyo 2006」を開催した。Brilliance CTのユーザーを中心に,CTの心臓領域への応用に焦点を当てた発表が行われ,心拍変動にも自動的に対応する同社独自の技術“Beat to Beat algorithm”(以下,Beat to Beat)の臨床的有用性などが示された。

 はじめに,代表世話人である杏林大学の似鳥俊明教授が挨拶に立ち,「Beat to Beat Symposium」は,一企業のユーザーズミーティングの枠を越えた心臓CTの勉強会であり,講師の方々の発表に期待していると述べた。

 第一部では,「Cardiac CTの技術」をテーマに発表が行われた。心拍変動や不整脈の患者でも,Beat to Beatや心電図のエディット機能であるR tag Correctionによる補正が可能であり,専門医がいない病院でも安定した画像が撮影できていることなどが紹介された。

 第二部では,「Cardiac CTの臨床」をテーマに発表が行われた。冠動脈をきれいに描出するためのポイントや,狭窄度判定,ステントの評価,CABG術後の評価などについて,各施設の対応が,さまざまな症例画像とともに具体的に紹介された。

 第三部は特別講演として,臨床の最前線におけるBrilliance CT 64の活用法や有用性が具体的に述べられた。また,心臓CTの歴史が紹介されるとともに,将来展望として,造影CTによる心筋組織構築評価やマルチエナジーCTによる組織成分解析など,CTによる分子イメージングの可能性などが示された。

第一部
小林泰之 氏

座長:小林泰之 氏(聖マリアンナ医科大学)

細沼直也 氏 ● 循環器領域におけるマルチスライスCTの画像処理テクニック

細沼直也 氏(心臓血管研究所付属病院)
東山行雄 氏 ● CT冠動脈造影,撮影可能な時代から確実な診断の時代へ
−−放射線技師の立場から−−

東山行雄 氏(国民健康保険藤沢町民病院)
第二部
望月輝一 氏 座長:望月輝一 氏(愛媛大学)
片平和博 氏 ● 不整脈対応型64列MDCTによる冠動脈イメージング
−−画像再構成の工夫と臨床での活用法について−−

片平和博 氏(熊本中央病院)
小山靖史 氏 ● 64MDCTを用いたCardiacCTのNew Strategy

小山靖史 氏(桜橋渡辺病院)
山本真人 氏 ● 冠動脈MDCT CABG術後の評価

山本真人 氏(東京女子医科大学東医療センター)
第三部
似鳥俊明 氏 座長:似鳥俊明 氏(杏林大学)
三角和雄 氏 ● 私が不整脈対応型Brilliance CT 64を
選んだ理由

三角和雄 氏(千葉西総合病院)
内藤博昭 氏 ● 心臓のCT−−過去・現在・未来−−

内藤博昭 氏(国立循環器病センター)

●問い合わせ先
株式会社フィリップスエレクトロニクスジャパンメディカルシステムズ
〒108-8507 東京都港区港南2-13-37
      フィリップスビル
お客様窓口:0120-556-494
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