ポール・シュミット 氏
(写真1)
クラウス・ビーアマン 氏
(写真2)
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(株)フィリップスエレクトロニクスジャパンは8月29日(火),東京・大手町の経団連会館において,「医療機器分野におけるビジネス戦略」についての記者説明会を開催した。フィリップスメディカルシステムズ上級副社長のポール・シュミット氏(写真1)と,ロイヤルフィリップスエレクトロニクス副社長のクラウス・ビーアマン氏(写真2)が出席した。
シュミット氏は,医療技術の発展は患者のQOLを向上させ,社会全体にとっては医療費の削減につながっていくと述べた。また,画像診断分野は,QOLや,病院,医師にとっての生産性の向上といった面からさらに重要になっていくとの考えを示した。その上で,同社は今後,エレクトロニクス全般からヘルスケア,ライフスタイルの分野に力を入れる方向へ進んでいくとした。
ビーアマン氏は,ITを活用する医療機器・システムとして米国で開始したMotivaなどを紹介。これはブロードバンドを活用することで自宅で医師によるケアを受けることが可能となるもの。ビーアマン氏は,高齢化社会に向けてこのようなシステムを活用した家庭での医療が主流となると述べた。
記者発表後には,「高齢化社会を豊かに生きるための医療技術」と題したシンポジウムがあった。高齢化社会での救急救命センターの役割や,画像診断,バイオチップといった技術がQOLや予防医学に果たす役割などについて,講演とパネルディスカッションが行われた。
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