説明会の模様
川崎義夫 氏
代表取締役社長
(写真1)
阿部孝夫 氏
川崎市長
(写真2)
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7月24日(月),東京・大手町の経団連会館において,(株)東京ベイ・メディカルフロンティアの設立説明会が開催された。
同社はNPO法人東京地域チーム医療推進協議会(TeamNET)を母体として,6月14日(水)に設立。共同利用型の最先端がん治療施設「東京ベイ・メディカルフロンティアセンター(仮称)」(以下,TBMFC)の開設,運営のための事業を展開する。TBMFCは,重粒子線治療と免疫細胞治療を核とする施設として2010年ごろの開設をめざす。
説明会とそれに引き続き行われた祝賀会には,TBMFC建設の有力候補地である川崎市の阿部孝夫市長(写真2)をはじめ,医療関係者や関連企業関係者が多数出席した。また,記念講演として,放射線医学総合研究所重粒子医科学センター長の辻井博彦氏が重粒子線治療の現状と展望についての発表を行った。
同社では,今後1年から1年半の間にフィージビリティスタディを行うこととしている。TBMFCで行われる重粒子線治療は,次世代のがん治療法として注目を集める粒子線治療の中でも効果が高いとされている。しかし,施設整備に多額の費用がかかるために,現在国内で治療を受けられる施設が2か所に限られている。今後の治療普及のためにも同社が担う使命は大きい。この日,事業計画について説明した代表取締役社長の川崎義夫氏(写真1)は,医療機関,行政機関,関連施設,出資企業などとともに日本における医療提供体制の新しいスキームづくりと,多くの国民のがん治療に貢献できるようにしたいと新会社設立にあたっての抱負を述べた。 |