東芝メディカルシステムズ株式会社は7月4日(火),丸ビル(東京・千代田区)にて,2006年度の経営戦略発表会を開催した。同社は,国内市場では画像診断機器に加えて医療情報システムも含めたトータルソリューションの提供,世界市場では画像診断機器システムによるクリニカルバリューの最大化を重点戦略として,特に米国,欧州において,販売の拡大を図ってきた。その結果,2005年度の売上高は2666億6000万円(前年同期比13.4%増),経常利益は213億6600万円(前年同期比141.9%増)と,大幅な増収増益となった。記者発表では,代表取締役社長の桂田昌生氏により,同社の中・長期経営計画や事業戦略が示された。
TMSC(Toshiba Medical Systems Corporation)グループは,いのちの尊さを基本に豊かな価値を創造する「Made
for life」を経営スローガンに掲げて,グ ローバルに事業を推進している。2005年度のグループ全体の売上高は3420億円であり,2008年度までに4000億円をめざすと発表した。
また,今後の事業戦略として,(1)テクノロジーリーダーシップ,(2)トータルソリューションの提供,(3)グローバル事業体制強化,(4)米国事業拡大,(5)クリニカルバリューの最大化を挙げた。
米国においては,CTの顧客満足度調査において3年連続No.1を獲得しており,今後はさらなる事業拡大をめざすとした。
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