取材報告

2006
CAD,PACSなどをテーマにした国際会議
CARS 2006が大阪で開催

オープニングセレモニーの様子
オープニングセレモニーの様子

中村仁信 氏
中村仁信 氏
(写真1)

A. D. A. Maidment 氏
A. D. A. Maidment 氏
(写真2)

小畑秀文 氏
小畑秀文 氏
(写真3)


片田和廣 氏
片田和廣 氏
(写真4)

 6月28日(水)〜7月1日(土)の4日間,大阪国際会議場において,CARS 2006(Computer Assisted Radiology and Surgery 20th International Congress and Exhibition,第20回国際コンピュータ支援放射線医学・外科学会議)が開催された。CARSは,コンピュータを診断・治療の現場で利用することで,診断精度,治療成績の向上を図ることを目的に,1985年に国際会議として発足。以来19年間毎年開催されてきた。1998年には,東京で第12回会議が開催され,国内では2回目の開催となる。

 今回の会議のテーマは,「精緻なる診断・治療とクォリティ・オブ・ライフ(Accurate diagnosis, effective therapy and improvement of quality of life)。会長を大阪大学大学院医学系研究科教授の中村仁信氏(写真1),事務局長を大阪大学名誉教授,関西国際大学教授の稲邑清也氏が,それぞれ務め,事前登録者は42か国,715名に上った。

 初日は,基調講演として国内外を代表する3名の研究者の発表が行われた。まず,ペンシルバニア大学教授のA. D. A. Maidment氏(写真2)が「Advances in medical imaging based on molecular biology」と題し,分子生物学の観点から,モダリティ別に画像処理の最新動向を解説した。続いて,東京農工大学学長の小畑秀文氏(写真3)が「Intelligent assistance in diagnosis of multi-dimensional medical images」をテーマに講演。最後に藤田保健衛生大学教授の片田和廣氏(写真4)が,「Present status and future perspective of computed tomography」と題して,CTの技術動向と今後の方向性について,発表した。

 この基調講演に続き,オープニングセレモニーが行われた。セレモニーでは,中村会長のほか,オーガナイザーのHeinz U. Lemke氏(ベルリン工科大学教授),名誉会長のHans G. Ringertz氏(カロリンスカ研究所教授)の挨拶などが行われた。

 会期中は,10th Annual Conference of ISCARS,8th International Workshop on CAD,12th Computed Maxillofacial Imaging Congressといったカテゴリーに分けて,講演,シンポジウムが行われた。また,ポスター発表のほか,25社が出展した技術展示も併設され,多くの参加者があった。次回のCARS 2007は,2007年6月20日(水)〜23日(土)ドイツ・ベルリンで開催される。

ポスター発表会場
25社が出展した技術展示
ポスター発表会場   25社が出展した技術展示

 


●問い合わせ先
CARS 2006 国内事務局
日本コンベンションサービス(株)内
〒541-0042 大阪市中央区今橋4-4-7
TEL 06-6221-5933
FAX 06-6221-5938
E-mail cars2006@convention.co.jp