保健医療福祉情報システム工業会（JAHIS）は6月7日（水），経団連会館（東京・千代田区）において，平成18年度通常総会を開催した。総会では，平成17年度の事業報告・収支決算報告および平成18年度事業計画・収支予算が審議され承認された。また，新役員および　新会長が選任され，新会長には富士通（株）代表取締役会長の秋草直之氏が就任した。

　医療IT化推進への期待がますます高まる中，IT化戦略のさらなる具体化に向けた施策展開が求められている。平成18年度の事業計画の運営方針では，日本版EHRの青写真の策定機運が高まっていることから，JAHISの活動の重要性が増しているとして，積極果敢な事業展開を図るべきであるとの方針が示された。具体的には，1）ISO/TC215など国際標準化活動への積極参画，2）システムの相互運用性事業推進などの標準化活動，3）レセプトオンライン化の推進協力，4）新グランドデザイン計画への協力，5）地域医療連携による日本版EHRの青写真策定の推進，などが挙げられた。

　さらに，運営の重点方針として，情報の的確な収集と伝達，事業環境の改善と市場拡大，共通基盤の確立，公的使命への責任など，事業の概略が示された。