株式会社日立メディコは5月9日(火),東京・千代田区のKDDI HALLにおいて,中期経営計画および2005年度決算説明会を開催した。
最初に,執行役常務・財務本部長の田中正広氏が2005年度決算について説明した。売上高は122436百万円で,中低磁場MRIの主に米国での高磁場へのシフトの影響などによる減少のほかは,堅調な伸びを続けている。2006年度は,医療情報分野では,健診システム「ヘルゼア・ネオ」や診療所用電子カルテ「HI-SEED」などを投入し,医療機器分野では,1.5T
MRI,16列MSCT,超音波装置中級機「EUB-7500」などの市場投入により,国内外での売り上げを伸ばしていくという。
続いて,代表執行役社長の稲員裕三氏が「ヘルスケアへの貢献と企業価値の追求」と題して,中期経営計画を述べた。2010年度の連結売上高1600億円,営業利益率5%を目標とし,それに向けて2006年度以降は開発投資額を増やし,2008年度までに製品ラインナップを充実させていく。MRIに関しては,高磁場オープンMRI,3Tの超高磁場クローズドMRIを開発し,米国における営業人員の増強,中国における直販拡大を推進し,2010年度の世界シェア11%をめざす。4月28日にアロカ株式会社との業務提携を発表した超音波装置分野に関しては,2010年度の目標世界シェアを7%としている。
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