特別講演の会場風景
●展示会場●
ポスター展示
3T MRIのベストイメージなども展示された。
各企業の出展ブース
各社がMDCTの循環器領域における
有用性をアピールする
パネル展示などを行った。
プレゼンテーション
出展企業によるMDCTの
プレゼンテーションが行われた。
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「第16回日本心血管画像動態学会」(山岸正和
大会長(写真1):金沢大学大学院医学系研究科循環器内科学)が1月20日(金),21日(土)の2日間にわたり,三井アーバンホテル大阪ベイタワー(大阪)を会場に開催された。同学会は心臓血管病学のさらなる進歩をめざして,循環器系の医師のみならず,放射線科の医師とともに幅広い分野の研究発表が行われている。本大会では「革新的治療における画像動態診断」をメインテーマに,近年,循環器領域において臨床的有用性が評価されつつあるMDCTの応用などに関する演題が多数設けられた。また,特別講演3題のほか,シンポジウム「革新的治療における心血管画像動態診断」,第62回心臓血管放射線研究会との合同シンポジウム「冠動脈イメージングの戦略的応用:治療評価における役割」などが企画された。
国立循環器病センター診療放射線部門の内藤博昭氏(写真2左)と豊橋ハートセンターの鈴木孝彦氏(写真2右)を座長とするMDCTワークショップでは,「ここまで来た冠動脈疾患へのアプローチ:ユーザーサイドからの提言」と題して,MDCTに関する活発な討議が行われた。GE横河メディカルシステム(株),(株)フィリップスエレクトロニクスジャパンメディカルシステムズ,シーメンス旭メディテック(株),東芝メディカルシステムズ(株)の各担当者と,実際にMDCTを心筋の評価やプラークの性状診断などに活用しているユーザーがペアとなり,各装置の最新技術や臨床的有用性,撮影法の工夫などについて発表した。話題のデュアルソースCT,256列CTについての発表もあり,注目された。また,会場からは被曝や造影剤などMDCTの課題や,装置ごとの空間分解能の比較,心臓検査に有用なMRI開発との整合性など,メーカー各社への踏み込んだ質問が相次いだ。診断だけでなく治療への応用を見据えた質問も多く,循環器科医のMDCTへの認識の高まりが感じられるものとなった。
木島幹博氏(星総合病院循環器科)が大会長を務める次回大会は,2007年1月19日,20日に東京コンファレンスセンター・品川にて開催される予定である。
●MDCTワークショップ |
座長:内藤博昭 氏(左)と鈴木孝彦 氏(右)(写真2) |
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渡辺文春
氏 (GE横河メディカル
システム) |
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陣崎雅弘
氏 (慶應義塾大学
放射線診断科) |
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福田圭助
氏 (フィリップス
エレクトロニクス
ジャパン
メディカルシステムズ) |
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小山靖史
氏 (Cleveland
Clinic Foundation) |
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早川 護
氏 (シーメンス
旭メディテック) |
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島田健永
氏 (大阪掖済会病院
心臓血管内科) |
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谷口 彰
氏 (東芝メディカル
システムズ) |
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吉岡邦浩
氏 (岩手医科大学附属循環器
医療センター放射線科) |
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