セミナー風景
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小泉武夫 氏
(写真1)
尾崎忠雄 氏
(写真2)
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保険医療福祉情報システム工業会(JAHIS)は1月13日(金),コクヨホール(東京)において,毎年恒例のJAHIS講演会を拡大し,「第11回JAHIS講演会&賀詞交換会」として開催した。約200人の会員が集まり,親睦を深めた。
はじめに,総務会会長の高平敏男氏が,2005年7〜12月までの活動を振り返って,経済産業省から受託した標準化へ向けての実証事業や,ISO/TC215国際会議への参加,「第25回医療情報学連合大会」の大会運営,という3つの重要な事業で,それぞれ予想以上の成果を上げることができたと挨拶した。
発酵学や食文化論の研究で知られる東京農業大学の小泉武夫教授(写真1)は,「医食同源」をテーマに特別講演を行った。伝統的な食はその民族に最も適したものであり,極端な食の西洋化が日本人に健康被害をもたらしているとして,民族の食である“和食”を改めて見直す必要があると述べた。
JAHIS常任顧問の尾崎忠雄氏(写真2)は,「海外の最新医療IT状況−EHR推進への戦略的取組み−」と題して,2005年に視察したアメリカ,カナダ,イギリスなどと比較し,日本の医療ITの現状と課題を浮き彫りにした。“interoperable
EHR”実現のためには明確な医療IT戦略の立案が不可欠であるとし,JAHISでは今後も政府に対して具体的な提案を行っていきたいと述べた。
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