木村通男 氏
(写真1)
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喜多紘一 氏
(写真2)
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篠田英範 氏
(写真3)
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清谷哲朗 氏
(写真4)
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医療情報標準化推進(HELICS)協議会主催の第3回標準化推進協議会シンポジウムが,11月23日(水),パシフィコ横浜会議センターにて開催された。テーマは,「世界の医療のIT化」。9月に浜松で開催された,世界の医療情報分野のキーマンによる「GLOBAL
HEALTH INFORMATION TECHNOLOGY STANDARDS SUMMIT(GHITサミット)」を紹介する講演や,世界各国のEHR(Electronic
Health Records)について考察するパネルディスカッションが行われた。総合司会を務めた,HELICS協議会会長の木村通男氏(浜松医科大学医療情報部教授 写真1)は冒頭,HELICSが紹介状の形式や各種コードについての認定を進め,ユーザーへのアドバイスを行っていきたいと挨拶した。
最初の講演は,喜多紘一氏(東京工業大学像情報工学研究施設IT都市創造工学寄附研究部門特任教授 写真2)の「GHITサミットの紹介」。GHITサミットは,ISO(国際規格協会)とHIMSS(米国医療情報システム協会)が主催し,EHRを実現するInteroperable
Standardsをテーマに,イギリス,オランダ,カナダ,オーストラリア,韓国,台湾,EU,WHOなどの医療IT化を進める責任者の講演が行われた
(http://www.himss.org/ASP/topics_ISO.asp参照)。喜多氏は,世界各国のプロジェクトへの理解が深まったGHITサミットの成果を今後に生かすことが重要だと述べた。
パネルディスカッション「世界各国のEHR」(司会:篠田英範・協議会副会長 写真3)では,清谷哲朗氏(独立行政法人労働者健康福祉機構総務部医療情報管理官 写真4)が「カナダ・欧州のEHR政策」,安藤裕氏(独立行政法人放射線医学総合研究所重粒子医科学センター医療情報室長 写真5)が「IHEによる病院間電子カルテ連携(XDS)」,前協議会会長の大江和彦氏(東京大学大学院医学系研究科医療情報経済学分野教授 写真6)が「これからのわが国の電子カルテ」と題して講演。大江氏は,これからの電子カルテは3つの基盤,1)診療における意思決定支援をめざした電子カルテ,2)医療データセットからの医療指標と医学知見を生成する電子カルテ,3)診療データを患者が管理する電子カルテの実現をめざすべきだとし,ユーザー(医療者と患者)ニーズにターゲットを絞った(戦略的)電子カルテシステムの普及が医療への貢献の近道だと述べた。
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安藤 裕 氏
(写真5) |
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大江和彦 氏
(写真6) |
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