GE横河メディカルシステム(株)は,従来の画像診断機器の分野に加え,心電計モニタや麻酔器,さらにバイオサイエンスの分野といった幅広い製品・サービス群を,自社あるいはグ ループとして提供可能である。そのため,自社およびグループ全体の呼称を「GE
Healthcare」と改め,この幅広い製品・ サービス群を1つのGE,“One GE”として提供していくとしている。その中で同社は,One
GEとして初めての「One GE Healthcareセミナー」を10月15日(土),東京ファッションタウンビルTFTホール(東京都江東区有明)において開催した。
「One GE Healthcareセミナー」は,最初に国立がんセンターの垣添忠生総長(写真1)による基調講演が行われ,その後,3つの部屋に分かれ,分科会での講演会が行われた。
「医療から期待する画像診断」のテーマで行われた垣添総長による基調講演では,最初に国内におけるがん患者の状況や発病の因子,検診や診断などについて述べられた。さらに,前立腺がんのがん部分などを画像化できず,医療現場が現実的に困っていることを挙げた。解決方法として,がん医療を変える次世代の診断や評価技術を紹介し,なかでも画像的な解決方法であるがん細胞一つひとつを非侵襲的にモニタリングする分子イメージングへの期待を述べた。
●分科会講演一覧 |
Room 1:放射線診断関係 |
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座長:大友 邦
氏
(東京大学大学院医学系研究科放射線診断学教授) |
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講演1
「64チャンネルCT LightSpeed VCTが臨床にもたらすもの――全身領域において」
佐藤浩三 氏(慶応義塾大学医学部放射線診断科) |
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講演2
「大量発生する画像にどう対応するか
――Centricity Radiology PACSの使用経験から」
三原直樹 氏(大阪大学大学院医学系研究科放射線医学) |
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講演3「3テスラMRIから臨床診断への新しい贈り物」
原田 雅史 氏(徳島大学医学部保健学科診療放射線技術学講座教授) |
Room 2:核医学診断関係 |
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座長:縄野 繁
氏
(国立がんセンター東病院放射線部部長) |
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講演1
「SPECT-CT(Hawkeye option)を用いた吸収補正とFusion画像の有用性」
秀毛範至 氏(旭川医科大学病院放射線科助教授) |
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講演2
「FDGデリバリーによる臨床PET-CT検査の実際」
松野慎介 氏(滝宮総合病院放射線科部長) |
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講演3
「PET-CTの臨床有用性について――外科医から見たPET-CT」
伊藤雅昭 氏(国立がんセンター東病院大腸骨盤外科) |
Room 3:Cardiology関係 |
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座長:笠貫 宏
氏
(東京女子医科大学大学院医学研究科循環器内科学分野教授) |
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講演1
「心不全の診断と治療の最前線:エコーで診たCRT」
中谷 敏 氏(国立循環器病センター心臓血管医長) |
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講演2「Current and future applications
of cardiac MRI」
Masahiro Terashima,
MD, PhD(Research
Associate, Cardiovascular Medicine Stanford
University School of Medicine) |
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講演3
「64列VCTで心臓CT検査が変わる」
川崎友裕 氏(新古賀病院心臓血管センター副センター長循環器内科部長) |