会場風景
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来賓として挨拶する
政府の初代IT担当大臣である
衆議院議員の
中川秀直 氏
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新製品を紹介する
(株)AZE代表取締役の
畦元将吾 氏
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情報交換会でのVirtual
Placeシリーズの新製品のデモンストレーション風景
(株)AZEでは,2006年春のITEMにおいても新製品の発表を予定している。
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(株)AZEは,全国的に展開している既存ユーザーや一般の医師・診療放射線技師を対象としたセミナー「INNOVATIVE
AZE 2005 TOKYO」を10月14日(金),帝国ホテル(東京・千代田区)において開催した。今回は,東京で行うセミナーとしては4回目となり,200名を超える参加者があった。国内稼働台数が350台を超える医用ワークステーション「AZE
Virtual Placeシリーズ」の新製品が発表されたこともあって,大変盛況となった。
セミナーでは,冒頭に新製品の数々が紹介された。「AZE Virtual Place Smart」は,誰でも簡単操作で2D・3D画像が作成でき,検査目的に合った画像を得ることができる。モニタ上に表示された番号順に操作を進めることで,目的画像を得られるようにしたわかりやすい操作の手本は,銀行のATMシステムであるという。また,表示される画像の再現性が高く,血管,骨,臓器の位置関係がわかりやすくなっているとした。さらに,ネットワークでの新たな提案である「Virtual
Place Terminal Service」は,施設内の一般PCでどこからでも3D画像編集を行うことができるもので,複数のユーザーが同時にVirtual
Placeにアクセスできるため,1台のワークステーションを有効に利用できる。「Virtual
Place Door」は,院内にあるネットワーク上のほとんどのPCからワークステーションで作成されたQuick
Timeの3D画像を検索・ダウンロードできるもので,Webブラウザを3Dビューワとして利用するというものである。
セミナーの1部では,甲田英一氏(東邦大学医学部放射線医学第二講座教授,写真1)の座長のもと,関口隆三氏(国立がんセンター東病院放射線部医長,写真2)が「胆管癌診断への新たなアプローチ」をテーマに講演した。同氏は,胆管がんの術前診断においては,胆管の軸方向の進展度診断が切除術式の決定において重要であり,Virtual
Placeを用いた胆管軸に沿った画像再構成と直交断面再構成画像が非常に有効であるとした。
南 学氏(筑波大学大学院人間総合科学研究科先端応用医学専攻教授,写真3)の座長のもとで行われたセミナーの2部では,山本晃義氏(共愛会戸畑共立病院放射線科,写真4)が「Virtual
Place Smartの紹介」をテーマに講演した。同氏は,ユーザーがメーカーに切望するワークステーションのポイントは,誰でも簡単にきれいな3D画像が作成でき,処理スピードが速いことであるとし,これに応えるワークステーションとしてVirtual
Place Smartを紹介した。続いて,心臓MRI検査の第一人者として著名な佐久間 肇氏(三重大学医学部附属病院画像診断科助教授,写真5)が「心臓と冠動脈のMRイメージングの最近の進歩――次世代ワークステーションに求められる機能」のテーマで,冠動脈MRAにおけるVirtual
Placeを用いたwhole heart coronary MRAの有効性などを紹介した。
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