「International Seminar」会場風景
|
ポスター展示風景
|
平敷淳子 氏
(写真1)
|
大勢が詰めかけたシンポジウム会場風景
|
今井 裕 氏(左),福田国彦 氏(右)(写真2)
|
|
第33回日本磁気共鳴医学会大会が9月28日(水)〜10月1日(土)の4日間,東京・新宿の京王プラザホテルにおいて開催された。大会長を務めた,埼玉医科大学放射線医学教室教授の平敷淳子氏(写真1)は,本大会のテーマを“Cutting
Edge of MR and MR Research”とし,最先端のMRIやMRSの研究・開発動向を中心に企画したという。例年の大会よりも半日長い期間にし,このメインテーマに基づき,初日と2日目に「International
Seminar」を開催した。Molecular ImagingやCellular Imagingとがんの診断,治療,薬剤開発との関係性,MRIとのかかわり,そして,MRIの最先端研究などについて,米・英・独などからISMRMの重要メンバーである研究者7名が報告し,日本からは,佐久間肇氏(三重大学)がCardiac
MRIを,米倉義晴氏(福井大学)がPET Cellular Imagingをテーマに発表した。また,3日目の夕方からは,ワインを傾けながら機器展示やポス
ター展示を閲覧できる,Evening drinks at poster areaが設けられるなど,随所に国際派として知られる平敷大会長ならではの企画が盛り込まれ,有意義な大会となった。
459題の一般演題応募中,口演204題,ポスター展示218題のなかで,Body Diffusion
Imaging分野と基礎分野の応募が多かった点も本大会の特徴である。最近のトピックスであるBody
Diffusion Imagingは,計4つのセッションで24題の口演発表,25題のポスター発表が採用され,注目度の高さがうかがえた。それを受けて最終日には,Body
Diffusionをテーマにシンポジウムが企画された(表参照)。Body Diffusionをリードする気鋭の臨床医がそれぞれの考え方や撮像技術などの意見を闘わせ,会場との質疑応答も交えて,非常に活発な内容の濃いシンポジウムとなった。日本から発信されたBody
Diffusion技術の今後の進歩に期待したい(本大会におけるBody Diffusionの動向については,インナービジョン11月号112頁に名古屋大学・長縄慎二先生が詳しくリポートされています。ご参照ください)。
次回,第34回大会は,2006年9月14日(木)〜16日(土),茨城県つくば市のつくば国際会議場にて,三森文行大会長(国立環境研究所)のもとで開催される予定である。
●シンポジウム(Body Diffusion)
座長:今井 裕(東海大学医学部基盤診療学系画像診断学,写真2左)
福田国彦(東京慈恵会医科大学放射線医学講座,写真2右)
・BDWIで腫瘍はなぜ高信号なのか?
荒木 力(山梨大学大学院医学工学総合研究部放射線医学講座,写真3)
・腹部DWIの臨床的意義
那須克宏(国立がんセンター東病院放射線部,写真4)
・腹部DWIの新技術 長縄慎二(名古屋大学医学部放射線医学教室,写真5)
・腹部DWIの表示方法,脂肪抑制及び呼吸同期
高原太郎(東海大学医学部基盤診療学系画像診断学,写真6)
・腹部DWIのピットフォール
市場文功(東京慈恵会医科大学放射線医学講座,写真7)
・腹部DWIとPETとの比較
廣橋伸治(奈良県立医科大学放射線医学教室,写真8)
|
|
|
|
|
|
|
|
荒木 力
氏
(写真3) |
|
那須克宏
氏
(写真4) |
|
長縄慎二
氏
(写真5) |
|
高原太郎
氏
(写真6) |
|
|
|
|
|
|
市場文功
氏
(写真7) |
|
廣橋伸治
氏
(写真8) |
|
|
|
|