取材報告

2005
「GLOBAL HEALTH INFORMATION TECHNOLOGY
STANDARDS SUMMIT」開催

テレカンファレンスで報告するカナダのInfoway総裁Richard Alvarez氏
テレカンファレンスで報告するカナダの
Infoway総裁Richard Alvarez氏

会場とカナダを結んで行われた質疑応答
会場とカナダを結んで行われた質疑応答

 世界の医療情報分野のキーマンが参集する「GLOBAL HEALTH INFORMATION TECHNOLOGY STANDARDS SUMMIT」が9月19日(月),20日(火)の2日間,アクトシティ浜松コングレスセンターで開催された。このサミットは,9月21〜23日にかけて浜松にて開催された, ISO/TC215(医療情報)のジョイントWG会議に先だって企画されたもので,ISO(国際規格協会)とHIMSS(米国医療情報システム協会)の主催である。

 19日(月)は,ISO/TC215関係者による非公開会議であり,e-Healthおよび標準化などをテーマに,講演やディスカッションが行われた。

 翌20日(火)は公開会議として,海外主要国の保健医療分野における情報化の責任者による講演およびパネルディスカッションが行われた。先進主要国で国家的プロジェクトとしてEHRが推進されている状況下, EHRを実現するInteroperable Standardsをテーマに,イギリス,オランダからの報告があり,カナダからは医療IT推進組織「Infoway」総裁のRichard Alvarez氏が,オーストラリアからはIan Reinecke氏が,同時中継のテレカンファレンスで参加し,会場との質疑応答も行われた。その他,韓国,台湾,EU,WHOからも,医療IT化を進める責任者の講演が行われた。また,Impact on Standards/Implementationをテーマに,IEEE,HL7,IHE,IHE-Jなどの立場からの発表も行われた。

 世界主要各国における国家的戦略としてのEHRの動向が注目されるとともに,翻って,わが国の今後の医療IT化の行方に少なからぬ影響を及ぼすサミットであったと言えよう。

 詳細は,(財)医療情報システム開発センター(MEDIS-DC)のホームページ(http://www.medis.or.jp/4_hyojyun/global_summit/
summit_program_japanese.html
)を参照されたい。