宇都由美子 氏
(写真1)
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堺 孝明 氏
(写真2)
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6月29日(水),笹川記念会館(東京都港区)において,(株)かごしま医療ITセンター(KGMIC:カゴミック)主催の病院経営セミナーが行われた。KGMICは,今年4月,鹿児島大学がNECなどの民間企業と協同で設立。同大学医学部・歯学部附属病院の約20年にわたる病院情報システム構築の実績を生かし,経営支援サービスを提供する。医療情報部の助教授である宇都由美子氏(写真1)が代表取締役社長となっている。
セミナーでは,まず宇都氏が「病院IT化とマネジメント〜DPC,看護ケア量,病院経営支援〜」と題し講演。鹿児島大学が運用しているデータウエアハウスによる経営分析支援システム「DPCBANK」について紹介した。KGMICの事業は,この「DPCBANK」を使用して,DPC調査提出データ作成や,請求業務,DPCごとの診療情報管理などの運用支援サービスを,インターネットを通じて提供する。
引き続き,KAGMICのチーフ・コンサルティング・オフィサー(CCO)の堺 孝明氏(福岡歯科大学総合医学講座内科学分野助教授 写真2)が講演した。MBAを取得している堺氏の講演 テーマは,「MBA理論による実践病院マーケティング〜病院の機能性,生産性,収益性,財政状態〜」。病院の経営指標分析の手法を民間企業との比較を交えながら説明した。
この後,参加者を交えてのディスカッションが行われた。会場からは,KGMICの事業に質問が数多くあり,参加者の関心の高さがうかがえるセミナーとなった。
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