東芝メディカルシステムズ株式会社は7月4日(月),アーバンネット大手町ビル(東京・千代田区)にて,2005年度の経営戦略発表会を開催した。2003年10月に東芝医用システム社と東芝メディカル株式会社を統合し,新会社としてスタートしてからの会社概況の報告と,2005年度以降の経営戦略,目標の発表などを目的としたもので,代表取締役社長の桂田昌生氏(写真1)により,国内No.1のトータルソリューションプロバイダとしての同社の中・長期的なビジョンが示された。
記者発表の冒頭で桂田氏は,「いのちの尊さを基本に,医療・健康・福祉の広い分野で,人々の健やかな生活の実現のためにグローバルに事業を推進し,豊かな価値を創造すること」がTMSC(Toshiba
Medical Systems Corporation)グループの経営理念であると述べ,それを象徴する言葉として「Made
for Life」を経営スローガンに掲げたと紹介した。また,医療制度改革に伴い医療費の抑制が図られており,大幅な成長は見込めない苦しい状況であるとしながらも,2004年度のグループ全体の売上高は約3000億円であり,2006年度までに売上高3100億円としていた目標を上方修正して,2007年度までに3500億円をめざすと発表した。さらに,ユビキタス社会の医療としてサイバーホスピタルを開発の方向性として示し,政府や産業界と情報を共有化することで達成させていきたいとの抱負を述べた。
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