「国際モダンホスピタルショウ
2004」開催
|
|
(社)日本病院会/(社)日本経営協会が主催する「国際モダンホスピタルショウ
2004」が7月14日(水)〜16日(金)の3日間,東京ビッグサイトにて開催された。回を重ねるごとに規模を拡大し,今年の出展社数は昨年よりも43社多い359社(海外5か国1地域,10団体・社も含む)となった。今回は「病院・福祉施設住環境フェア
2004」,「自治体総合フェア 2004」,「駅まちづくりフェア 2004」が同時開催されたこともあり,会期中の来場者数は6万8900人と,出展社数とともに年々増加している。
今年のメインテーマは「21世紀の健康・医療・福祉 ―― 安心できる医療,信頼される病院」。会場を“環境設備,医療機器ゾーン”,“看護・介護サポートゾーン”,“医療関連アウトソーシングゾーン”,“医療情報システムゾーン”に分け,各ゾーンではそれぞれ企画展示やカンファレンスやセミナーなどを開催した。 ここ数年で電子カルテを中心とした医療情報システム関連製品を扱うメーカーの出展が際立って増えている。特に今年は,地域連携やDPC,経営分析をキーワードに挙げ,システム導入後の実践的なメソッドや製品を提案するというコンセプトをアピールした出展が多数見られたが,このことは今年の大きな特長と言える。 |
“医療関連アウトソーシングゾーン”の病院経営サポートコーナープレゼンテーションステージでは,経営ビジョンの策定や業務の効率化,サービスの質向上など,病院経営の健全化を目的として,医業経営コンサルタントなどの各種サービスが発表・紹介された。
また,“医療情報システムゾーン”では「医療情報ネットワークと病院マネジメント」をテーマとした企画展示が設けられ,医療情報ネットワークと病院マネジメントシステムを活用して質の高い医療サービスと経営の健全化を実現させるかを提案。同展示内のITソリューションステージでは,電子カルテシステムをはじめとするITを活用した地域連携,BSC(バランスト・スコア・カード)による経営分析などの実践を解説するセミナーが開かれた。また,「先進事例」機器展示では,MMLに対応した電子カルテ,DPCを用いた病院経営支援システム,クリニカルパスシステム,グループウエアなど先駆的なモデルが紹介された。 患者の診療情報を地域で共有する広域電子カルテなど,地域医療情報ネットワークの構築の必要性と,経営効率化が強く問われている現状を背景に,これらのゾーンは特に多くの注目を集めた。医療を取り巻く環境が急変するなか,これらのキーワードはより重要さを増していくとされており,次回以降もこうした出展が多く見られることになるだろう。 次回2005年は7月13日(水)〜15日(金)に同会場にて,「病院・福祉施設住環境フェア」などともに同時開催される。 ●問い合わせ先 |
● 病院経営支援システム関連企業
● 病院向け電子カルテメーカー
● 企画展示「医療情報ネットワークと病院マネジメント」 「先進事例」機器展示では,財務,顧客,内部プロセス,学習の4つの視点から目標・指標を設定し,組織のビジョンと現場の目標を有機的に結びつける戦略的マネジメントツールであるBSCのシステムや,顔認識技術などを展示。また,ソリューションコーナーでは,「先進事例」機器展示と連動する形で,医療情報ネットワーク,IT活用による病院マネジメント支援,画像システム・電子カルテによる情報共有などについて,出展社からの提案が行われた。 ● 画像情報システム関連メーカー 一般の来場者向けに,診療の流れに沿って「AquariusNET」のデモを行ったテラリコン,低価格・省スペースの「Plissimo Airy」を紹介したパナソニックAVCメディカル,北米を中心に急速に普及する「SYNAPSE」を展示した富士フイルムメディカル,スムーズな音声入力を実演したアドバンスト・メディア,読影効率を飛躍的に高めた「Centricity PACS」を展示したGE横河メディカルシステム,ベッドサイド端末のモニタなどのアメニティにも注力するナナオなどが出展した。
● 看護・物流支援システム関連メーカー
|