INNERVISION

 


左から吉川義博社長,内田六郎元社長,S. スワルド A. H. E.(アロカホールディングヨーロッパ)社長


3日間で約4000名の来場者が訪れた。


「ALOKA超音波診断装置の歴史」コーナー


「2004 アロカ技術フェア」開催
―― 第20回の節目を迎える

 

 アロカ(株)は7月22〜24日の3日間,東京交通会館において「2004 アロカ技術フェア」を開催した。20回目の記念すべき節目を迎え,今回は医用電子装置(各種超音波診断装置,骨粗鬆症診断装置,治療・手術装置,検査用核医学装置),医用分析装置(各種検体検査装置,分注装置,発光・分光分析装置),汎用分析装置(各種放射線計測装置,放射線(能)管理装置,放射線応用分析装置,バイオ関連装置)の新製品をメインとした展示(総展示機種127点:新製品28点,新技術8点)と,最新の超音波診断法のセミナーなど多彩なテーマを設けた講演会も多数催され,多くの来場者が詰めかけた。
 オープンに先駆けて同会場にて行われた新製品発表会では,超音波診断装置「ProSound αシリーズ」,実験動物用X線CT「LaTheta LCT-100」,ウォークスルー方式体表面モニタ,搬送対応型検体前処理分注装置「LabFLEX2500」,マルチハイブリダイゼーション処理装置「HYBRIMASTER HS-300」を紹介。特に超音波診断装置コーナーで展示された,新開発のハイデンシティ・デジタル・フロントエンドを搭載し,高性能高速A/Dコンバータやピクセルフォーカス機能などとの融合により優れたコントラスト分解能と空間分解能,高い感度を実現した「ProSound α5」は多くの注目を集めた。
 休憩コーナー横では,「ALOKA超音波診断装置の歴史」と題し,歴代の超音波装置を実際に展示しながら1960年からの歴史を紹介するコーナーも設けられ,多くの来場者が足を止め,熱心に見入っていた。

 

●問い合わせ先
アロカ(株)営業管理部業務課宣伝担当
0422-45-5991(ダイヤルイン)
http://www.aloka.co.jp


「ProSound α5」
最上位機種並のハイエンド画像を中機種並みのコンパクトな本体に凝縮。機能面が注目されるなか,本機種は特に画像を重視して開発したという。


マルチハイブリダイゼー
ション処理装置
「HYBRIMASTER」
組織上の遺伝子を検出するISH(in situ hybridization)法,スポットした遺伝子を検出するマイクロアレイ法,染色体を検出するFISH(fluorescence in situ hybridization)法,たんぱく質を検出する免疫染色法など,さまざまなスライドガラスによる前処理を行うことができる。


半導体検出器使用ポケット
線量計 「マイドーズ LOOK」


「ProSound αシリーズ」ハイエンド機種「ProSound α10」の実演デモ


X線骨密度測定装置
「DCS-900EX」
市販品(一部)のブッキーテーブルが利用できるよう装置をコンパクト化した。


実験動物用X線CT
マウスやラットなどの小形実験動物の実験装置。最新のX線技術である第3世代方式を採用しており,小形CTでありながら,短時間で高解像度の断層像が得られ,豊富な計測機能を備えている。


「ProSound シリーズ」の展示コーナーでは,リアルタイム3Dボリューム計測や超音波実時間3D/4D画像表示システムなど,アロカが誇る優れた超音波技術をパネルやモニタで解説。


ウォークスルー方式
体表面モニタ
原子力施設やRI取扱施設などの管理区域出口に設置し,全身表面の汚染の有無を自動的に測定,判定する装置。従来は,装置への出入りの際に体をひねっていたが,本製品ではウォークスルー方式の採用でスムーズに出入りでき,また,時間短縮機能も加わることで,従来の半分程度の時間ですむという。


搬送対応型検体前処理分注
システム「LabFLEX 2500」
小規模施設でも使用できるよう,開栓・分注の前処理で求められる必須要素をコンパクトにまとめたオールインワン装置。2003年の販売開始からすでに約50セットの納入実績を誇る。