(株)日立メディコの永久磁石オープンMRI装置「APERTO」が,医用電子生体工学の発展に貢献したとして,日本エム・イー学会の平成15年度「科学新聞賞・新技術開発賞」を受賞した。5月20日(木),石川厚生年金会館で開催された第43回日本エム・イー学会大会の総会で表彰式が行われ,日立メディコを代表し,古屋
進氏(柏事業所システム拡販統括部長)が出席した。
古屋氏は,「日本エム・イー学会から日本生体医工学へと名称が変わる(現在,文部科学省へ申請中)という記念すべき時期に,このようなすばらしい賞をいただき非常に光栄です。日立メディコの技術者だけでなく,ユーザーや患者様にとっても意義深いことではないかと思います。」と受賞の喜びを表現。今後の抱負として,「オープンMRIは,これまで診断を中心として考えられてきたが,今後は治療においてもその地位を確立し,さらに発展させていきたい。そして,そこから生み出される新しい技術を,日本から世界へ発信できるようにするためにも,日本エム・イー学会との連携が非常に重要となる」と語った。
一方,上野照剛学会長(東京大学大学院医学系研究科)は授賞の理由として,「日立メディコのMRI装置は,実際の臨床に非常に使いやすい。また,永久磁石を使用しており,メンテナンスも最小限に抑えられるなど,さまざまな点に優れた装置だ。今回の受賞は,われわれ日本エム・イー学会としても非常にうれしく思う」と述べた。
●問い合わせ先
社団法人 日本エム・イー学会 事務局
TEL 03-5814-5818
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