INNERVISION


特別講演を行った 黒川 清 氏
(日本学術会議議長・
東海大学教授)


記念パーティで挨拶する
JAHIS会長の金杉明信 氏
(日本電気株式会社)


JAHIS創立10周年
記念パーティーの風景


JAHIS,創立10周年を記念し
講演会およびパーティを開催

 

 保健・医療・福祉の分野における情報システム業界のビジネス基盤の整備や会員各社への情報提供を目的に創立された保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)が,平成6年4月に創立以来10年目を迎え,「創立10周年記念講演会・記念パーティ」を2月13日,経団連会館(東京・大手町)において開催した。
 記念パーティでは,JAHIS会長の金杉明信氏が,「おかげさまでJAHISは,現在325社1600名に及ぶ登録会員となり,標準化活動,電子カルテとレセプト電算処理の普及活動,および新規事業の展開等に多くの実績を積み重ねることができた。10年前は夢のシステムだった電子カルテもようやく,他産業に並ぶスタートラインに立ち,大きな発展が期待される。医療の質や効率の向上にIT化は必須であり,国民の期待に応えるためにも,実現に向けて国のおもい切った施策を望みたい」と挨拶した。
 記念パーティに先立ち開催された講演会では,黒川清氏(日本学術会議議長・東海大学教授)による「これからの医療と医療政策:国際化,情報化,高齢化と生命科学の時代を迎えて」の特別講演が行われた後,「保健医療福祉情報分野における課題とJAHISの役割」のテーマで,厚生労働省,医療情報システム開発センター,日本医療情報学会およびJAHISの各代表の方々によるシンポジウムが行われた。シンポジウムでは,それぞれの現在の取り組みや方針などが発表された後,標準化,コスト・予算の問題などのディスカッションが行われた。そして,今後も積極的な意見交換をしていく必要性があるとして,その機会を設けていくことを確認した。

問い合わせ先
保健医療福祉情報システム工業会
TEL:03-3506-8010 FAX:03-3506-8070
http://www.jahis.jp/



シンポジウム「保健医療福祉情報分野における課題とJAHISの役割」
パネリストは,左から田中博氏(日本医療情報学会会長),開原成允氏(財団法人医療情報システム開発センター 理事長),関英一氏(厚生労働省医政局研究開発振興課医療技術情報推進室室長),尾崎忠雄氏(JAHIS運営会議議長),手嶋弘一氏(JAHIS医事コン  ピュータ部会部会長),篠田英範氏(JAHIS運営幹事:標準化・医療システム担当),司会の星久光氏(JAHIS事業推進部長)