INNERVISION


記者発表風景


Discovery LS


PET/CTビジネスの
営業戦略を述べる吉井雅崇 氏
(GE横河メディカルシステム株式会社 常務取締役営業本部長)


製品紹介およびPET/CTの
市場動向を報告する若槻好則 氏
(GE横河メディカルシステム株式会社 営業本部 NM/PET営業部)


aPET/CTの臨床的メリットを
述べる中本裕士 氏
(財団法人 先端医療振興財団
先端医療センター 映像医療研究部
主任研究員)


GE横河メディカルシステム,
PET/CTの国内販売開始を発表

 

 GE横河メディカルシステム(株)は,PETとCTを組み合わせた複合型診断装置「Discovery LS(ディスカバリー・エルエス)」の薬事承認を取得し,国内販売開始の記者発表会を1月8日,ホテルニューオータニ(東京千代田区)において開催した。
 「Discovery LS」は,全世界および国内においてトップ シェアを有するGE社製のPET「Advance NXi」と,同社のマルチスライスCT「LightSpeed」シリーズ(8列のLightSpeed Ultraもしくは4列のLight Speed Plusの2種類から選択可能)を組み合わせたPET/CT装置である。CT とPETを同一機器内に配置することで,一度の検査でCTによる生体の“形態画像”と,PETによる“機能画像”の2種類の画像撮影が可能となり,病変部のより正確な診断と位置の特定が可能になった。さらに,PETにおける検査時間の長時間化の要因であった画像補正(吸収補正)においても,CTで得られるデータをもとに短時間で可能となるため,従来の検査時間と比べ約30%短縮できるとした。また,一体化することで省スペース化を実現するとともに,従来PETとCTと別々に行ってきた検査が1回で済むため検査回数の削減や検査時間の短縮化へとつながる。医療機関にとっては,1日に撮影できる患者数を増やすことができる上に,患者負担を軽減できる。
 米国ジョンズホプキンス大学においてPET/CT装置の使用経験を有する中本裕士氏(財団法人 先端医療振興財団先端医療センター映像医療研究部主任研究員)はPET/CTの有用性について,「PET検査では,全身像が撮れるため意外な箇所での病変を発見することができるとともに,CTなどで得られる形態学的情報と組み合わせることで,より精度の高い診断が可能となる」とした。
 GE社製のPET/CT「Discovery」シリーズは,第一弾のDiscovery LSシリーズが2001年6月に米国で発売されて以来,全世界で220台以上が稼働,約75%のシェアを有している(「Discovery LS」の稼働台数は約150台)。また,国内のPETの市場規模は年間65億円。2002年4月にFDGを使用した検査が保険適用となったことで,国内での導入が加速され,現在約100台が稼働している。その中でGE社製のPET装置は60%のトップシェアを有している。同社では,Discovery LSにより新たな市場を開拓するとともに,増設ニーズもねらっていく。
【価 格】12億円

問い合わせ先
● GE横河メディカルシステム(株)
広報グループ・松井
TEL:042-585-9249
http://www.gemedical.co.jp