ITEM2005 ブースリポート

ヘルスケア領域への飛躍 ―ケアエリア別にトータルソリューションを提供
GE横河メディカルシステム
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三谷宏幸 代表取締役社長
三谷宏幸
代表取締役社長
 市場がフラットになっている状況下,厳しい競争にさらされているが,新しいプロダクトを出してきているので,去年から今年にかけて勢いが出て,非常に強いGEが再現されていると思います。また,アマシャムを買収し,GE Healthcareとなって1年,診断装置のメーカーからヘルスケアという大きな領域に着実に向かっています。GEはプロダクトも戦略もすべて見直して,さらに大きく成長を図っていきます。

吉井雅崇 常務取締役/マーケティング本部長
吉井雅崇
常務取締役/マーケティング本部長
◆ブースのコンセプト
 全製品を新しいラインナップでそろえました。例えばCTは,LightSpeed VCT 64 に続いて,32列のLightSpeed VCT Selectを発表。MRIは現在,唯一国内薬事承認されている3T MRI「Signa EXCITE 3.0T」と新製品の「Signa EXCITE HD 1.5T」を出展。FPDシステムでは,「INNOVA 3100」に3Dなどの新しいアプリケーションが加わりました。また,PET/CT「Discovery ST」は2004年に100億円を超えるオーダをいただき,爆発的にヒットしました。
 これからは装置単体の切り口ではなく,ケアエリアの切り口で展開していきます。例えばウィメンズヘルスでは,乳がん,子宮筋腫,心臓病,骨粗しょう症,周産期医療など,さまざまな女性の医療ニーズに総合的に対応できるような形をご提案していきたいと思っています。
 GEはほとんどの分野で検査・診断機器をそろえ,お客様のニーズにあったトータルソリューションを提供できるのが大きな強みです。アマシャム買収により,将来的には細胞レベルで病気を早期に発見して治療するという方向に向かって,これからも技術開発を続けていきます。

●Women`s Healthcare
木場律子 ウィメンズヘルスケアマーケティング部マネージャー
Women`s Healthcare
木場律子 ウィメンズヘルスケアマーケティング部マネージャーに聞く。
乳がんの早期発見啓発活動を進めてきたGEはいま,Women`s Healthcareというコンセプトを打ち立て,診断から治療までの総合的な女性医療に力を入れています。乳がんの場合は,デジタルマンモグラフィ(Senographe 2000D)やUS,MRアプリケーション(VIBRANT)で診断し,64列ボリュームCT(LightSpeed VCT)で術前シミュレーションを行い,PET-CT(Discovery ST)で治療後のフォローアップというように,フルモダリティメーカーとして女性の生涯医療をサポートしていきます。

●Vascular
FPD搭載全身用多目的血管造影装置「Innova 3100」
櫻井諭 ICS営業部VascularマーケティングGr.長に聞く。
2004年4月発売の31cm×31cmFPD搭載全身用多目的血管造影装置「Innova 3100」を展示。RSNA2004で発表した,下肢アンギオのボーラススキャン「InnovaBreeze」,細かい血管までクリアに描出する新アプリケーション「Innva3D」が今回の技術的アピールポイントです。さらに今回,ユーザーインターフェイスを改良し,新型テーブルサイドコントローラやタッチスクリーン(薬事未承認)により,さらに使い勝手を向上させています。

●MDCT
64列ボリュームCT「LighitSpeed VCT」 「Advantage WorkStation」
64列ボリュームCT「LighitSpeed VCT」を展示。さらに,32列の「LighitSpeed VCT Select」を世界で初めて発表。ハードやスペックは64列と同等だが,データ収集を1.25mmの32列で行い,多様な臨床ニーズに応えていくのがねらいという。 「Advantage WorkStation」
MDCTで発生する膨大な画像の再構成処理やMRの画像処理を行う高機能ワークステーション。最新バージョン4.2を紹介。

●Functional Imaging
PET-CT「Discovery ST」
急速に普及しているPET-CT「Discovery ST」を展示。すでに全世界で約500台,国内で20台が稼働している。PETの高感度特性により,薬剤量が5mCiと少ないFDGデリバリー環境においても臨床に貢献しうる。

●MR
全身用3.0T MRI「SIGNA EXCITE 3.0T」,および「SIGNA EXCITE HD 1.5T」のコンソールと臨床写真
国内稼働実績 20施設
HDMR(High Definition MR)をコンセプトに,2005年1月に認可された日本初の全身用3.0T MRI「SIGNA EXCITE 3.0T」,および「SIGNA EXCITE HD 1.5T」のコンソールと臨床写真を展示。8chのパラレルイメージングによる豊富なHDアプリケーションをパネルで紹介。「SIGNA EXCITE 3.0T」は現在,国内稼働実績が20施設に届きそうだ。話題のBody Diffusion Imagingは,MR内蔵コイルで歪みのないクリアな画像が得られるという。

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