自殺で家族を亡くして
- 私たち遺族の物語
●全国自死遺族総合支援センター 編 |
|
毎日 90人もの人が日本のどこかで自ら命を絶っています。ここ10年間も,連続で毎年3万人以上の自殺者が出ているのです。
本書は初めての27人の自死遺族たちの体験物語集です。
<夫・妻を亡くして><息子・娘を亡くして><父・母を亡くして> ── そして支援・同行者からも……。
家族を自殺で亡くした衝撃。自殺を止められなかったことへの自責の念。── そして,周りに語ることのできない“沈黙の悲しみ”が全篇にあふれています。
また自殺の背後には,過労自殺・多重債務・学校の問題・うつなど現代社会のさまざまな問題がからみあっているのが見えてきます。
“もう これ以上 同じような悲しみに暮れる人を増やしたくない” ── 自殺に追い込まれることのない「生き心地の良い社会」を創るために語り始めた遺族たちの物語です。
第2章・第3章では<自殺対策という生きる支援>に立ち上がった支援・同行者たちの熱い想い,そして全国で実を結び始めている成果も知ることができます。
|