講演録集「医師不足と地域医療の崩壊」Vol.1，2の編集に関わった東北大学地域医療システム学の研究メンバーたちによる，研究の総まとめと医師崩壊をくいとめる具体的対策の緊急提言。
　 本書は，「マグネットホスピタル」という病院設置の提案である。 医師にとって魅力ある，ひきつけられる病院のことであり，病床数や対人口数など一定の条件を満たした，“立ち去らない”病院づくりで地域医療を守ることを説き，著者自身の取り組みやさまざまな研究データから詳しく解説していく。また，この国の医療を運営・維持するために医療関係者，住民，行政などそれぞれの立場での役割にまで言及し，「医療の主権者は誰か」，「医療は誰のためにあるのか」を鋭く問う。この一冊は医療従事者にとっての，必読の書です。