医療課題の解決に取り組むヘルスケアカンパニー,GEヘルスケア・ジャパン(株)は10月22日(月),100年以上にわたる米ゼネラル・エレクトリック(GE)のイノベーションを一堂に集めた情報発信スペース「Edison Spirit(エジソン・スピリット)」(愛称)を開設する。
Edison Spiritは同社の創業30周年記念の一環として,本社エントランスを改修し,新たにオープンする情報発信スペース。創始者トーマス・エジソンから続くGEのイノベーション,およびGEの歴史のなかで古くから大切な役割を果たしてきた日本との関係性を,ジェスチャー認識システム「Kinect(キネクト)」を駆使した先進デジタル技術と長年にわたり受け継がれてきた日本伝統の技を融合したスタイルで展示・紹介する。
GEのイノベーションを集約したEdison Spirit(左端がKinectシステム対応大型モニター)
「Kinect」やタブレットなど先端的なデジタル技術を用いてGEのイノベーションを紹介
Edison Spiritでは,エジソンが発明した白熱電球から初の自社開発CT(コンピューター断層撮影装置)「CT8600」,そしてポケットサイズの超音波診断装置Vscanまで,1世紀を超えるGEのイノベーションの歴史やテクノロジーなどを,Kinectやタブレット端末といった先進デジタルシステムを活用して,来訪者が自ら追体験できる仕組みをそろえている。
Kinectは手で触れることなく身ぶり手ぶりで機器を操作できるようにしたシステム。Edison Spiritには同システムに対応した大型モニターを設置し,例えば横方向に手を動かすことで,GEのイノベーションの歴史を時系列に追体験できる。加えて,同様のコンテンツを閲覧可能なタッチパネル式の電子端末も複数台用意,来訪者が常に手元においてGEの歴史や先進テクノロジーを確認できるようにしている。なおこれらのコンテンツは随時更新し,常に最新の情報を提供する。
エジソンも電球に使用した京都竹をあしらいGEと日本との深い関係性を披露
一方,GEと日本との深い関係性の訴求には,1世紀以上にわたって受け継がれてきた伝統の技を生かした展示を取りそろえている。
Edison Spiritの外部エントランス脇に,19世紀後半にエジソンが電球のフィラメントに使用した京都石清水産の竹の孫株を集めた竹林をあしらったほか,内部には京都の竹フィラメントを使用した本物のエジソン電球を展示する。
またエントランスを入った左手には,「我々は,患者さんのために最善を尽くすことに誇りを持つ」という同社の企業理念を刻んだ屋久杉を京都の石庭を模した土台の上に配するなど,GEの歴史のなかで欠かせない役割を果たしてきた日本との関係を体感できる設計を施している。
京都石清水産の竹の孫株を集めた竹林 |
企業理念を刻んだ屋久杉 |
Edison Spiritの開設に際し,同社代表取締役社長兼CEOの川上潤氏は,「弊社創立30周年記念としてEdison Spiritを開設でき大変嬉しく思います。GEでは『世界がいま本当に必要としているものを創る』という"エジソンの精神"のもと,これまで社会のニーズに応える製品・サービスを数多く開発してきました。Edison Spiritではこれらのイノベーションの歴史と,一世紀を超える日本とGEの関わりをデジタル技術と伝統を融合させて展示・紹介します。一人でも多くの方にGEをより深く理解していただくとともに,GEのイノベーションのDNAを次の世代に繋げていくことを目指します」と語った。
また川上氏は,「弊社では今後も国内に開発・製造から営業・サービスまで全てを一貫して持つ優位性を生かし,『ヘルシーマジネーション』の実現に貢献する取り組みを積極的に進めてまいります」と続けた。 |