飯塚病院は,(株)アドバンスト・メディアが2012年春より発売している,キーボードを使うことなく,パソコンにむかって話すだけで手軽に電子カルテや文書が作成できるリハビリテーション科専用の音声入力システム「AmiVoice® Ex7 Rehabili」を導入,2012年9月初旬より本格運用を開始する。
音声認識技術AmiVoice®を活用した同システムは,入力したい内容を話すだけで文書作成ができるため,リハビリテーション医療現場における入力業務を軽減する。
昨今,交通事故などでの障がい者の増加や高齢化社会に伴い,リハビリテーションの重要性はますます高まってきている。需要増大の一方で専門医不足は深刻化しており,さらに理学療法士や作業療法士もまだまだ不足しているのが現状。飯塚病院においても,365日リハビリテーション提供を目指し,リハビリテーション専門医1名,理学療法士59名,作業療法士18名,言語聴覚士8名,診療補助・クラーク6名の総勢92名の体制で業務を行っているが,多くのスタッフがリハビリテーション訓練終了後に経過記録書(プログレスノート)の入力を毎日遅くまで行っている等,業務環境の改善が課題となっており,同病院における業務環境の改善の一環として,リハビリテーション現場における音声入力システム「AmiVoice® Ex7 Rehabili」を導入した。
「AmiVoice® Ex7」シリーズは,キーボード入力と比較し,入力作業が約半分(※アドバンスト・メディア調べ)になるため,忙しいリハビリテーション現場における入力業務環境の改善を実現する。「AmiVoice® Ex7 Rehabili」はリハビリテーションの現場で普段使用されている「非対称性緊張性頚反射(ATNR)」・「仙複合性局所疼痛症候群(CRPS)」・「横支靱帯」などの専門用語も標準搭載されている。
飯塚病院リハビリテーション科部長 黒木洋美氏は「当院では,急性期入院中の一助となるよう,365日リハビリテーション提供を目指し,総勢92名の体制を整えております。それと同時に各スタッフの業務改善も並行して行わなければなりません。そのようななか,音声入力による入力業務の改善効果を知り,評価を行いました。その結果,十分に業務改善の一役を担うツールと判断し,導入に至りました。9月初旬の本格運用に向け,スタッフの期待感も高まっております。」と述べている。
アドバンスト・メディアは,「AmiVoice® Ex7 Rehabili」を全国のリハビリテーション機関に向けて発売し,今後3年間で300施設以上の導入を目標としている。
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