シーメンスのヘルスケアセクターでは,必要なサービスを効率よく提供するため,国内3法人の各カスタマーサービス事業を統合し,7月1日付でカスタマーサービス事業本部を設立した。また,カスタマーサービス事業本部は,より一層のサービス向上を目指し,8月の本社移転に合わせ,カスタマーケアセンターを新たに開設し,8月20日より本格的に業務を開始した。
今回統合されたのは,シーメンス・ジャパン(株)ヘルスケアセクターのサービス事業,および持田シーメンス(株)のサービス事業,シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)のサービス事業。
カスタマーケアセンターでは,全ヘルスケア製品の電話対応と顧客研修を行う。また,顧客からの電話による問合わせにより迅速に対応するため,コールセンターシステムなどの設備も一新した。さらに,スペアパーツなどの輸入,輸出,国内配送や在庫管理など,ロジスティクスプロセスを集中管理する。
また,遠隔操作で顧客の装置の故障診断やトレーニングを行う「シーメンス・リモート・サービス セキュリティ ルーム*1」も新設。最適なセキュリティ環境の整備により,新サービスプログラムである「syngo Remote Assist(リモート・アシスト)*2」や「syngo Remote Training(リモート・トレーニング)*3」を含むシーメンス・リモート・サービスをより安心して利用できるようになる。
シーメンス・ジャパン(株) 代表取締役社長兼CEO,ヘルスケアセクター代表の織畠潤一氏は次のように述べている。
「シーメンスは,疾患の予防・早期発見,診断,治療,そしてアフターケアまで患者様の総合的なケアに必要な製品とソリューションを提供しています。今回のサービス事業の統合とカスタマーケアセンターの新設により,さらに付加価値の高いサービスをお届けすべく,グループ一丸となって専心してまいります」。
*1: シーメンス・リモート・サービス セキュリティ ルーム: シーメンス・リモート・サービスを利用したリモート・アシスト,リモート・トレーニングなどのサービスを実施する際に使用する専用ルーム。サービスエンジニア,アプリケーションスペシャリストが専用ルームに設置された端末でサポートを行い,確かなセキュリティ環境にてサービスを提供する。
*2: リモート・アシストでは,アプリケーションスペシャリストと画面を共有することにより,これまで電話のみでは伝わりにくかったことが正確に伝わるようになり,最適なクリニカルアプリケーションサポートを提供する。
*3: リモート・トレーナーは,シーメンスのアプリケーションスペシャリストがコンソールにオンライン接続し,顧客の要望に沿ったオンライントレーニングや,プロトコルの最適化,ワークフローの最適化を行う。日々の患者さんのケアおよび,検査業務の品質向上のための支援を行う。 |